↑１１２話↓ ページ30
→雲雀side←
近くにあの赤ん坊が潜んでいたのは知っていたんだ。
でも…
―――――パァン！
A「！？恭弥ッ！」
―――――ドンッ！
急に体を押されて僕とAの体がソファに沈む。
ふわりとAのフードが取れて長い髪が宙を舞う。
Aは僕の頭を守るようにギュッと包み込む。
頭上で突然のことで体を強張らせて周りを警戒している見たことのないA。
…まさか、僕がAに守られるなんて思ってもいなかった。
―――――
A「…なんだ…リボーンか…つい、いつもの仲間を守る癖で恭弥に乱暴なことをしてしまっただろ…。」
Aの体から力が抜けていくのが分かる。
そんなAを挟んで僕を睨みつけてくるAの知り合いの赤ん坊。
この赤ん坊…いつもAの近くにいるのだろうか。
昨日の屋上の時といい、先ほどAの教室に行った時といい…今もそうだ。
Aがいる所では必ず見かける気がする。
ただの知り合い…Aが言うには腐れ縁にしては少しばかりAに寄り添い過ぎではないだろうか？
確かに屋上でAを守ると言っていたのは聞いていたが、Aに関わる者なら誰にでも容赦なく銃を突き付けるのは如何なものだろう。
まるで恋人を盗られて嫉妬に狂った一人の男のようだ。
赤ん坊というには物騒なものを持っているようだし、Aに対する執着が異常に見える。
A「あたしの早とちりでごめんな、恭弥。…急に思いっきり押し倒してきてびっくりしただろ…あたしもびっくりした…はー…でも、恭弥に何もなくて良かった…。」
Aは安心したのか少しだけ疲れた顔で笑いながら僕の上から降りて、僕も起き上がりソファに座り直す。
雲雀「…はぁ…Aに守ってもらうとか本当、最悪…。」
A「そこまで言う！？確かに勘違いだったし、恭弥からしたらあたしなんてその程度かもしれないけど、でも、あたしだって恭弥の盾くらいにはなれるだろうし…。」
僕がそう言うとAはその言葉に落ち込んでいるのか、声が小さくなって俯き始める。
…そんな顔しないでよ。
だって僕はAに守ってもらいたいんじゃない。
―――――グイッ…ギュッ…
A「わっ！？…え？？」
―――――ズガン！
僕はAを引っ張って自分の腕の中に閉じ込める。
するとすぐに赤ん坊は銃を構えてわざと狙いを外して僕を脅すかのように睨みつける。
…これは僕からの宣戦布告だ。
今後Aを守るのは君じゃなくて…この僕だ。
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黒ウサギ＠リボーン再燃焼☆(プロフ) - フランとベルさん» 返信遅くなりすみません！閲覧やコメント、そして応援ありがとうございます、これからも遅い更新ながらも頑張ります＾＾私の推しは以前は獄寺と山本だったのですが、今はどのキャラも満遍なく好きです(笑)強いて言うなら雲雀さんと骸さんが今の所私の推しです(^^♪ (2021年10月2日 17時) (
レス) id: a2b3206c8c (このIDを非表示/違反報告)
フランとベル - 頑張ってください、とても面白いです！もし、良ければ作者さんの推し誰か聞いても良いでしょうか？ (2021年8月18日 6時) (レス) id: 9f95d8689d (このIDを非表示/違反報告)
黒ウサギ＠リボーン再燃焼☆(プロフ) - 無気力女子さん» 返信遅くなり申し訳ないです…。そして閲覧やコメントをありがとうございます！楽しんでいただけたのなら良かったです！また時間があるときに見に来て下さると嬉しいです＾＾ (2019年10月18日 14時) (レス) id: a2b3206c8c (このIDを非表示/違反報告)
無気力女子 - とても面白いです！次の更新楽しみにしてます！ o(*⌒―⌒*)o (2019年10月3日 18時) (携帯から) (レス) id: 98421af185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒ウサギ＠リボーン再燃焼☆ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kurousagi/
作成日時：2019年3月31日 10時
