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↑60話↓ ページ21

→骸side←

いつからでしょう…彼女を笑顔にしてあげたいと思ったのは…
いつからでしょう…彼女のことを守りたいと思ったのは…
いつからでしょう…自分の妹にあらぬ想いを抱き始めたのは…―――――

何もなかった、何も感じずに生きていた僕に、世界はモノクロでつまらないものだと信じて疑わなかった僕に、生きる喜び、鮮やかな色を与えたのは他の誰でもない…。
この世で一番、何よりも僕が愛するたった一人の妹…A…。
今の僕がいるのはすべてAのおかげだ。
彼女がいなかったら僕は、人がもがき苦しもうが、残酷に殺されて捨てられていようが、世界が滅びようが、ただこの世の理なのだと、なるがままが正しく美しいものなのだと思っていた。
だけれど、彼女と出会って、今まで自分が考えていたことが覆された。
そんな彼女に僕は興味を持った。
最初はただの興味本位で、自分を楽しませるマリオネットとしか思っていなかった。
だから彼女がどうなろうが自分の知ったことではないし、壊れたらただそれだけの玩具だったのだとしか思っていなかった。
ある時、彼女が大怪我を負った。
普段から生傷の絶えない彼女だったが、その時の怪我はいつもよりも酷いものだった。
普段の僕ならそんなことどうでもよくて、また一人死ぬ、いつものことだ、代わりなら他にもたくさんいる。そんなことを考えていただろう。
しかし、この時の僕は今にも死にそうな横たわる彼女を見て、全身が震えだし、その場から動けなくなるような緊張状態、奈落の底にずっと落ちているような感覚、とにかく何故か混乱する頭でいつもと自分が違うことに気づいていた。
そして僕は気づいてしまった、これは恐怖だ。
僕は彼女の死に恐れているのだと…!
そこからの僕の頭は彼女のことでいっぱいになった。
嫌だ、嫌だ!彼女が死ぬなんて信じない!信じられない!僕以外に殺させてたまるか!彼女は僕のだ!誰にも渡さない!僕の大切なAに汚い手で触れるな!汚らわしい目に映すな!絶対に許さない!何もかも壊してやる…!
頭が真っ白になったかと思うと、気づいた時には足元にはいくつもの死体が血を流して横たわっていた。
…あぁ、これで僕のAを脅かす存在はいなくなったのだ…だが、この世界にはまだまだ無垢なAを利用しようとする人間は数多くいるだろう…だから僕はAのために生きて、Aのためにこの腐りきった世界を壊してしまおう。
今後一切Aが傷つかないように…。

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黒ウサギ@リボーン再燃焼☆(プロフ) - 大福さん» 閲覧やコメントありがとうございます!一番好きだなんてとても嬉しいです!とても励みになります!これからも頑張らせていただきますのでよろしくお願いします!(*´∀`)/ (2017年4月7日 9時) (レス) id: 64106614c5 (このIDを非表示/違反報告)
大福 - めっちゃ良いところやん!!この小説一番好きです!!これからも頑張ってください!!(^^) (2017年4月7日 2時) (レス) id: a4cb61a9a8 (このIDを非表示/違反報告)
黒ウサギ@リボーン再燃焼☆(プロフ) - 悠さん» 閲覧やコメントありがとうございます!喜んでいただけて光栄です!そう言っていただけると励みになります!これからも頑張りますのでよろしくお願いします!o(*゚▽゚*)o (2017年4月3日 20時) (レス) id: 64106614c5 (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白いです!!これからも頑張って下さい! (2017年4月3日 20時) (レス) id: 49ea3e4c7f (このIDを非表示/違反報告)
黒ウサギ@リボーン再燃焼☆(プロフ) - 闇の道化師さん» 閲覧やコメントありがとうございます!楽しんでもらえて私も嬉しいです!応援、励みになります!これからも頑張りますのでよかったらまた見て下さいね!(^o^)/ (2017年4月3日 13時) (レス) id: 017ad6c40f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒ウサギ@リボーン再燃焼☆ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kurousagi/  
作成日時:2015年9月12日 12時

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