↑59話↓ ページ20
→Aside←
涙が止まって改めて骸を見ると骸もあたしの事をじっと見つめていた。
…もしかしてずっとあたしの事を見ていたのだろうか…まさかね。
骸「クフフ…やはり、いつ見ても美しいですねAの目は…。」
A「え?…あっ!」
あたしは今、骸に言われてカラコンをしていない事に気付き、慌てて顔を逸らす。
あたしは昔からこの不気味な赤い目が嫌いだった。
今までこの目をどれくらいの人に気味悪がられただろうか…きっと数えるには両手だけじゃ足りないだろう。
だからあたしは考えた…人が不快になるくらいなら隠してしまえばいい、と。
フードで、前髪で、カラコンで…あたしは出来る事で必死に隠した。
…中には骸の様に純粋にすごいだの、綺麗だの、言ってくれる人だっていたがそれは一部に過ぎない。
一般的に見ればこの目を受け入れられない人の方が多いのだから。
骸「駄目ですよ、A。…僕の前では隠さない…そう約束したでしょう?」
そう言って骸はあたしの頬を両手で優しく包み込み、顔を逸らさせないように上を向かせられる。
おかげで骸とは、ばっちりと目が合ってしまう。
A「だって、慣れないんだ…人前でこの目を晒すのが…。」
骸「僕は好きですよ。Aの、そのルビーの様な人を惹きつける、鮮やかで綺麗な赤い瞳が。」
A「…それでもあたしはこれからもこの目を隠し続けるつもりだ。」
そんな優しい顔をして言う骸からあたしは視線を外す。
骸「Aがそうしたいならそうすれば良い。…いっそAの良さを知る者は僕だけだったら良かったのに…。((ボソッ」
A「骸兄…?」
最後の方は何と言ったのか聞こえなくて骸にそっと視線を寄せるが、何故か困ったように笑って「何でもないですよ。」と言いながら頭を優しく撫でてくる。
…骸はいつも隠し事ばかり…あたしはなんでも教えてほしいと思っているのに…迷惑なのか…?
…言ってくれないと分からないじゃないか…。
骸「クフフ…さて、可愛いAは今どんなことを考えているんでしょうか?…もしかして…僕、とかだったりするのですかね…?」
A「!そ、そんなことない!ち、がわないけどっ、違うっ!///」
な、なんで分かったんだ!?
あたしってそんなに分かりやすいのか…!?
骸「クフフフッ!…なんて分かりやすくて可愛い反応を見せてくれるんでしょうか…ああ、もう、本当に可愛すぎて閉じ込めて独り占めしてしまいたいですね…((ボソッ」
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黒ウサギ@リボーン再燃焼☆(プロフ) - 大福さん» 閲覧やコメントありがとうございます!一番好きだなんてとても嬉しいです!とても励みになります!これからも頑張らせていただきますのでよろしくお願いします!(*´∀`)/ (2017年4月7日 9時) (レス) id: 64106614c5 (このIDを非表示/違反報告)
大福 - めっちゃ良いところやん!!この小説一番好きです!!これからも頑張ってください!!(^^) (2017年4月7日 2時) (レス) id: a4cb61a9a8 (このIDを非表示/違反報告)
黒ウサギ@リボーン再燃焼☆(プロフ) - 悠さん» 閲覧やコメントありがとうございます!喜んでいただけて光栄です!そう言っていただけると励みになります!これからも頑張りますのでよろしくお願いします!o(*゚▽゚*)o (2017年4月3日 20時) (レス) id: 64106614c5 (このIDを非表示/違反報告)
悠 - とっても面白いです!!これからも頑張って下さい! (2017年4月3日 20時) (レス) id: 49ea3e4c7f (このIDを非表示/違反報告)
黒ウサギ@リボーン再燃焼☆(プロフ) - 闇の道化師さん» 閲覧やコメントありがとうございます!楽しんでもらえて私も嬉しいです!応援、励みになります!これからも頑張りますのでよかったらまた見て下さいね!(^o^)/ (2017年4月3日 13時) (レス) id: 017ad6c40f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒ウサギ@リボーン再燃焼☆ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kurousagi/
作成日時:2015年9月12日 12時