私は君に恋をした 【名前変換オリジナル】

29.思い ページ30

菜々「本当神様って酷いよね…
どうしてAみたいに可愛くてみんなから好かれるような人間を生み出したり、あたしみたいに嘘を自分のために吐いたりみんなから嫌われるような人間を生み出したりするんだろうね。

あの人とあたしは喋れない…。だけどAは毎日喋れてる。
あたしの気持ちなんて知らないで毎日毎日2人で仲良く笑い合っている。

あたしがどれだけ嫉妬していると思う？

あたしがどれだけ辛い思いをしてると思う？

あたしがどれだけ毎日見たくないものを強制的に見せられてたと思う？

見たくなくても見えてしまう…。

でも君達2人には分からないよね…
だってあたしはそれを言ってないから…。
いや…言えなかったんだ。

Aさ…あの人のこと…好きでしょ？あたしには分かるよ？親友だったから…
でも今は親友でもなんでもない。あたしはAの親友と名乗る筋合いはないから…。

Aが悪いわけじゃないのに。
Aが誰と話そうとAの勝手なのに。

それにムカついて…嫉妬して…「あの人のこと好き」って言って困らそうと思った。
Aならきっと自分のことよりもあたしのことを応援してくれるだろう…ってAの優しさを利用した。

そしてみんなに好かれていることにも嫉妬して、みんなに悪い印象を与えて嫌われるように嘘を吐いた。

だけどやっぱり…その嘘を吐き続けることは出来なかった。
頭ではそう思ってないのに心ではそう思ってたからさっき頷いたんだ。

あたしは大好きで大切な親友…Aを傷つけた。
汚い手を使ってもっと傷つけようとした…。

本当最低最悪の人間だよね…。

Aを傷つけてしまったことはこれから何をしても変わらない。
だけどその罪を償いたいんだ。あたしのやり方で…。」


一旦話すのをやめて
一息吐いてから言った。


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菜々「あたし…転校する…」

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