切っても切れない、

彼女との出会い ページ2

「頼む！！！！高学歴イケメンってオーダーやねん！！！！」


珍しく高校時代の同級生から連絡が来たと思ったら、合コンに来てくれとのお願いやった。
「揃わな殺される…」と電話口で泣き真似をするそいつ。
大袈裟やし物騒やわ。


「いや、俺イケメンちゃうし」


「褒めても無駄やから」とぶっきら棒に言うと「どの口が言うとんねん。YouTuber始めてファンめっちゃおるんやろ？自信持てって！！」と、内容の薄い煽てが帰ってきた。


「アホ、理由になってへんわ。」


「分かった。今回は諦めるわ。じゃあ、久しぶりやし普通に飯行こうや！」


なんやすんなり諦めてくれて助かった。と思いながら「あぁ、飯だけやったらええよ。」と軽く答えた。


そんな数日前の自分を呪いたなる。
上手いこと言って結局今日合コンやん。


騙した張本人をジロッと睨むと、しれっと目をそらした。
合コンなんか来たことないし、初対面の女性と何を話していいかも分からんし、ほんま勘弁して欲しい。


仕方なく後をついて行き、女性陣が待つ店へと入る。
あーなんかお腹痛なってきた。普段やったら話しかけへんタイプの女性ばっかりなんやろ……な。
そんなことを思いながら憂鬱気分で女性陣の待つ個室へ入ると、1人他の女性とは明らかにタイプの違う女性。良い意味で着飾っていないカジュアルな彼女に目を引かれた。


「AAです。えっと、美容関係の仕事してます。よろしくお願いします。」


ぎこちなく自己紹介を終えた彼女と目があった。
なんでか分からんけど「あぁ、俺この子と結婚するんやろな」って、その時感じた。

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