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04黒い瞳 ページ4

.





「…ん」





目を覚ますと、隣にはもう、るっくんはいなかった




スマホを見たら、



"今日友達と食べて帰るから、ご飯食べてて"って…




昨日はそんな事言ってなかったのに……




夜は1人かぁ…なんて、朝から落ち込んで




1人で学校の支度をして家を出る





翔「……あ…」



「……あっ………翔也くん……」




ばったりと、挨拶以来初めて顔を合わせた




翔「………Aちゃん…」




この時、私の名前、覚えてくれてたんだって思った




翔「…今日は1人なの?」


「えっ?」


翔「いや……えっと……ほら、いつも」


「あぁっ、お兄のことか…うんっ、今日は早いんだって?」


翔「へぇ」




聞いてきた割には興味なさそう




駅に向かう道が一緒だから
自然と歩幅を合わせて歩く




無言が続いて、
何か話さないとって……




「…今日は1人なんだぁ」


翔「ひとり?」


「うん…お兄遅くなるっていうからさ」


翔「ご両親は?」


「今海外なの」




そしたら、うちと一緒だって翔也くんが…




「なんか、似た物同士だねっ?」



翔「確かに。」




前を向きながら、目を細めて笑う翔也くん



その横顔が、なんだかとっても綺麗だった




翔「…そうだ」


「うん?」


翔「よかったら、遊びに来る?」


「えっ」


翔「1人もの同士。新しいゲーム機もあるよ?」



前髪から覗く、黒目がちの彼の瞳




「…行くっ」




るっくんが友達と遊んでくるっていうなら……私だって……




翔「決まりっ…じゃあ、学校終わったらいつでも」


「うんっ」




夕方に会う約束をして、
私たちは、それぞれ別の電車に乗った




.

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ななし - めちゃめちゃ続きが読みたいです!泣 すごくお話が面白くてすごく好きなんです…やっぱりもう忘れちゃったんですかね…前のも合わせて何度も読んでます…笑 (2022年4月17日 1時) (レス) id: 18bfafaa9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちご | 作成日時:2021年9月26日 21時

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