危険な甘い香り(Syoya.Ruki) (ページ22)

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22火傷ページ22

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翔「食べれそう？」

「…うん」

お鍋を食べたあとは
座っててって言われてソファに促された

片づけは翔也くんがやってくれて……

私は…ずっと太腿にのせていた氷水を外してみると
赤みは残ってたものの、痛みはだいぶ和らいだ

翔「良さそう？」

「…うん………」

キッチンから出てきた翔也くんが私の隣に座る

「…今日はご馳走さまでした……そろそろ…」

翔「………帰るの？」

「……うん」

翔「そんなに、お兄さんに会いたいの？」

また、その黒い瞳が向けられて
急に体が強張るのがわかった…

「…ちがうっ」

翔「じゃあ、もう少しいれば？」

「………いっ//」

彼の手が私の赤くなったところに触れる……

翔「……まだ痛いんじゃん」

そのままツーっとスカートの中まで入ってきて

「…いゃ」

翔「…今もまだ考えてるの？」

「…何…を…」

翔「……帰りたいって」

下から覗き込まれて…目が合って

彼の顔が近づいてきて鼻先が触れる

翔「…まだ、帰さないけど？」

それから
翔也くんの唇が私の口を塞ぐ

「…っ」

本当は拒みたいのに

拒めなくて

翔也くんがワザと
火傷したところを触るから

それが痛くて

痛いのに

どうして

もっと触れて欲しいって…

翔「…………っ嫌って…言わないの？」

そんなことを考えちゃってて……

私………頭がおかしくなっちゃったのかな

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