叛逆の乙女 9 【終末のワルキューレ】 (ページ29)

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「へっ」

「くちっ」

「死ね」

「クシャミだけで！？」

ジャンヌの可愛い〜くしゃみに

ラピュセルは呪詛を込めて吐いた

「ハ〜嫌だ嫌だ...」

「なんだってこんなショタコン
処女と一緒にいなきゃいけないんだろ」

「ショッ...！？」

「お、沖田さんはそんなじゃありません！
あと私達より全然年上ですからね！？」

背丈でよくジャンヌ達が年上だと思われるが

実は沖田は26歳、ジャンヌは19歳

「東洋って怖いよな...」

「人魚の肉を食べたのでは...？」

「うわ、あり得そう...」

激しい打ち合いを繰り広げる二人

ジャンヌは一喜一憂しながら見守る

「...これでガチ恋じゃないのがなぁ」

「ガチ？」

「お前さぁ」

「何で沖田に対してはそうなワケ？」

見目麗しい男なんて沢山いる

求められた事だってあるジャンヌが

何故、たかだが人間の剣士に執着するか

ラピュセルには分からなかった

「瞳が同じってだけ」

「同じ獣性を持つってだけ」

それなら自分の方が表裏一体で対等だ

何故アレに固執するのか