双葉の魔導書

二次試験から五次試験 ページ10

二次試験は魔力試験


石壁を自分の魔法で破壊しろ、というものだ

持ち主の魔力をはかるための試験である


ここは一番使い慣れた炎か水でいくか


特訓したとはいえまだまだ白紙の多い

魔導書(グリモワール)をめくるとシュウは水を勢いよく噴射した


「おらああぁぁぁぁぁ!」


あれ？何かいまいちだな…


「隣の人みたいに金属を使ったらどうっピ?」


リムに言われ隣を見ると金属でつくったドリルで壁をえぐっていた


「それだ!うっし、もう一回!!」

「おりゃあああぁぁぁぁ!!!!」


おれが見よう見まねでつくったドリルは何とか壁を貫通(かんつう)した




三次試験は魔力操作


頭上を飛び回る紙を魔(マナ)を操作して捕まえる試験だ


さっきはミスったし属性の相性を考えないとな…

これなら、、風魔法がいいか?


シュウは飛び回る紙の一つに狙いをさだめると

風を起こして自分の所に来るよう誘導(ゆうどう)した

それを軽くジャンプして捕まえるとシュウはすぐに次の紙を狙い始めた




四次試験は創造魔法試験


これは魔(マナ)を使ってなんでも好きなもの生み出す試験だ


手のひらに魔(マナ)を集めるイメージで……


シュウは炎を生み出すと少しずつ形を作る

徐々に炎が揺らめいていきらその炎はリムそっくりになった


「うん、やっぱモデルがいると作りやすいな!」


シュウは魔力をコントロールするために

毎日リムの像をつくる練習をしていた

その練習が役に立った二人は嬉しそうに笑った




五次試験は進化魔法試験


植物の種を魔法で育てろということらしい


これは植物系の魔法が一番よさそうだな


育てー、と念じながら魔を送ると種が発芽し

少しずつ育ち蕾(つぼみ)がついていくつかは開花した

しかしそこで五次試験終了の合図があった


せっかくなら全部咲かせたかったな…

もっと頑張らないと!!

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