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一方その頃(タイトル少しサボりました) ページ14

宇治side

夕食後、トントンと開けっ放しにしている襖の横の柱を叩く人が訪れた
「どうせ空いてるんだから何もせず入ってこい」とボヤくと「それはマナーとしてどうかと思ったからしたまでだよ」と、相手は言いながら入ってきた
後ろを見ずに少ししかない書類を確認しながら「何の用だ」という
この書類の少なさと俺が指輪の中で眠っていた日数は聞いた限り合わない、つまりAが俺のいない間頑張ってくれたんだと思うと愛しさが溢れた
後ろにいる奴、ジョシュアは「…そろそろその意固地、どうかした方がいいよ」という
知っている、ジョシュアもエルフィンも悪くない
紅茶や珈琲よりも抹茶がいいと言い出したのは外交に関わりだしてからだった
それ迄は3人とも、否、もっと言えば紅茶の国のもう1人の王子、エドモントの4人で遊んでいた
少し後にハルディーンが産まれ、そしてその少し後にAが産まれる
そしたら、本当に上の4人が外交に関わるまで6人で遊んでいた

「……君の父上が外交の為と教えたことに悪くいう気は無い
けど、それってお前の本心なのかな」
「否、そうじゃない……わかってる
本当は抹茶も紅茶も珈琲も、俺にとっては俺達を友として結び付ける大切なもので、かけがいの無いもので…好きな物だって
けど、俺がここで好きだと申せば父様は今度はAにこの考えを持たせようとする、だから嫌なんだ」

「汚れ役は自分でいい…本当に宇治らしいや」とジョシュアの呟きに「言ってろ」と答える
…俺だって、素直にお前の国のいい紅茶を飲んで笑ってたい

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作者名:月夜 | 作成日時:2020年2月8日 20時

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