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夢主side
「愛嬌がない、と言っても…私にとってはそう思いません
それに、私は私よりAさんの方が人に好かれていると思いますよ?」
一生懸命に伝えてくれた言葉が嬉しく感じれた
一寸むず痒いけど、それもきっと嬉しいからと割り切る
「そう言ってくれると嬉しいわ…あ、そうだ…本題本題」
忘れかけていた本題を出そうと今迄机に向けていた身体を相手に向ける
座り直して前を見ると、彩矢様は新歓な顔つきになった
「ねぇ、彩矢様…彩矢様は好きな方、いらっしゃいますか?」
「うぇ!?え、す……す!?」
慌てている…ジョシュア様だったらどうしようと内心慌てていた
私が奥手なせいでまだジョシュア様に本心を伝えきれてない
…彩矢様は、とても魅力的な方だからもしかしたらと思っていた
しかし、彩矢様は少し考えて首を振る
「…いませんが…如何してですか?」
「その…私、えと……」
少し恥ずかしくなってモジモジしてしまう
けど、彩矢様は待ってくださった
少し落ち着かせて口を開く
「あのですね、私…とあるパーティーで優しく接してくださったジョシュア様のことが好きなんです……だから…その…」
そこまで言うと理解したのか彩矢様は「成程」と呟いて微笑んでくれた
……やはり言うのではなかったと思っているが彩矢様は私の手を取る
「ならば、私もお手伝いします
だって…Aさんはとても魅力的な方ですから」
「……彩矢、様…?」
訳の分からない展開に思わず素の声が出る
ぽかんとしている私を他所に彩矢様は微笑んでいた
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作者名:月夜 | 作成日時:2020年2月8日 20時