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物語九十一頁 ページ44

舞台裏

『ひどく腫れているな』




リュウが触れるだけで痛がる



骨折だろうか




まぁ、私は治療はできないからここは二人に任せ舞台を眺めた




「あんた、代役を任せられないか?」



男の声を聞き後ろ向くと真っ赤な髪を一つに束ねた白雪の驚いた顔が目に入った





『白雪、』


白雪「大丈夫だよ。翼。私やるよ!」


私が言いたいことがわかったのか
心配しないでと言って私の手を握った



『しかし!…』

言い終わる前に白雪は私の口に手を当てた


白雪「髪を隠せば大丈夫だから」



まっすぐと私の目を見た


『…わかったよ。
頑張れ』



白雪は笑顔で衣装室へ向かった






シャッと、カーテンの音とともに白雪が出てきた


緊張しているのか少し顔が硬い



白雪「いっ、行ってきます」



大丈夫かな



横を見ると少し頰を赤くしたゼンがいた



オビ「どうしました、主人?」



ニヤニヤとするオビ



ゼン「、い、いや別に」



『惚れ直したか』


私も悪戯のように笑った



まぁ、ドレスを着た白雪はとても綺麗だったからな


赤くなるのも無理はないか



白雪の方を見ると王子役を座長が呼び出しこそこそ話していた


怪しい。



何か企んでる



『オビ、座長が何か企んでる。行ってくる。』



一人で行く気だったけどオビもついてきた


座長は王子役に指示を出していた



『なぁにしてるの?座長さん』



聞くと白雪の赤髪を暴こうとたくらんでいたみたいだ



そんなこと許さわけないだろ




ゼンは騎士の元へ行き衣装を借りた



「な、何をするつもりだ⁉」



オビ「主人の前で舐めた真似するな


アレは見せもんじゃないんだね」



オビはいつになく低い声で言った




『バカなこと考えやがって
覚えておけクソ座長』






_____


まぁ、とりあえずゼンのおかげで無事に舞台が終わった


そして私たちは今日のヒィナーレを迎えた



オビ「 翼嬢。」



オビに手招きされて向かうと



そこには空へと登る光が夜空を輝かせていた




『綺麗…。』



ミツ「願いを込めて光を飛ばすんだ」



『あ、ゼンたちきた』



私が呟くとミツヒデさんは血相を変えて怒った



それを眺めていたけど


ゼン「これからのことをお前らを外して考える気はないかなら」




ゼンの言葉は耳におさまった



やっぱり主人は主人だ



私の立派な主人だ

そう思った


またみんなで光を眺めた

私はここが好きだ

大好きだ

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舞姫桜乃鬼 - 面白かったです!内容もとても良くすごく気に入りました!続き楽しみに待っています!(^ο^) (2017年12月31日 23時) (レス) id: 0564fd8680 (このIDを非表示/違反報告)
かりそめの蘇生(プロフ) - 面白かったです!続き楽しみにしてます!頑張って下さい! (2017年11月24日 21時) (レス) id: 30c6595324 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みけねこ | 作成日時:2017年8月19日 23時

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