【rkrn】フラれたらなんかモテ期きた。

小松田さん！！！2 ページ4

「それは男の人が悪い！Aちゃんは何も悪くないよ！」
『ゔっ……小松田さ”ん”す”き”』
「よしよし〜」

いい人すぎる小松田さんにまたブワッッっと涙が滝のように溢れてくるのを小松田さんが袖でゴシゴシ拭いてくれる。すこし拭き方が雑だけど、いいよ許すよ…小松田さんだもの…()

『あーあ…私、男見る目なかったのかなぁ』
「まぁそう落ち込まないで、Aちゃん」
『小松田さん……もうあんなクズより小松田さんのほうが千倍いい…結婚しよ』
「えー、、ふふ、照れちゃうなあ…

　僕もAちゃんなら全然いいんだけどねえ」


えへへ、と照れたように笑う小松田さんが心臓にクリティカルヒット(
あー、でも普段へっぽこだしなぁ…確かに優しいけど、家庭築くならちょっと不安かなぁ…()


『…うん、ちょっと、立ち直ってきた…かも
　ごめんなさい情けないとこ見せちゃって、ありがとうございました』
「全然大丈夫だよ、またなにかあったら遠慮なく話してね！」

力になれるかは分からないんだけどね、とへらっと笑う小松田さんに入門表をもらいそこに筆でサインした。


『どうぞ。今日は助かりました…』

「いえいえ〜！

　………あ、そうだ」

『ん？』


突然小松田さんが思い出したように手をポンッと叩いたので
(やり忘れた仕事でも思い出したのかな？)と思ったが

小松田さんが耳元にきてこう言った。



「Aちゃん。


　……気をつけてね？」ﾎﾞｿｯ



『…え？』



「はい、入門表しっかりと受け取りました〜！！
それじゃあね、Aちゃんっ！」


……気をつけろ、って何だそりゃ。と困惑していると小松田さんはすぐにいつもの気の抜けた声をあげて書き終えた入門表を片手に私に向けて笑顔で小さく手を振った。


『あ、は、はい…？』


一応私も手を振り返し、門の中に入っていく。






…小松田さんは何を言っていたんだろうか……。



『……ま、そんな気にしなくていいかな…小松田さんの事だし()
　あーもう、走ってきて髪も化粧もぐちゃぐちゃだよ…早く帰ろ』


私はそのままパタパタと5年長屋にかけていった。



















「うーん…Aちゃん、大丈夫かなぁ…。

　…きっと、あの事を知ったら皆(・)は今がチャンスだとか思うんだろうなぁ」


入門表を抱えながら、彼女が通っていった門を眺める。


「…まぁきっと、Aちゃんなら大丈夫だよね。
　さぁて、掃除に戻ろ〜……うわぁっ！！(転んだ)」






___

レッツふて寝→←小松田さん！！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す