枕と穴掘り小僧と困惑(?) ページ28
「先輩、ありがとうございました」
『いやぁ、いーよいーよ。また何かあったらいつでも言って』
「……またなにかあったら……ですか…
はい!ありがとうございます」
『……?うん』
左門を部屋まで送り届けたあと、
そんな会話をして『じゃ、』と3年長屋を出て行く。
作兵衛達、三之助見つかってたらいいな……
さて、私は更に暇になったことだし、また学園ブラブラしてようかな。
忍術学園って常日頃何らかのことが起きてるから歩いてるだけでも退屈しないんだよなぁ(いい笑顔)
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3年長屋を出て行く菅野先輩の後ろ姿を見えなくなるまで見つめる。
……ああ、先輩も困ったものだなぁ。
「…自分で言うのもなんだが…僕って結構分かりやすいと思うんだが」
ムスッとしながらもう誰も居ない長屋を眺めて、先程の先輩の言葉を思い返す
_____『もし、私が誰かと
「…いくら年の離れた後輩とはいえ…
異性にそんなこと話すもんなのか、普通…???」
おかげで、ほんのちょっとだけ期待してしまった。
もしやただ単に僕がただの後輩としてしか見られてないだけなのか…
恐らくそうだとは思うがなるべくそうでないと信じたい。
「…夫婦…、かぁ。……まぁ菅野先輩なら全然大丈夫なんだけどなあ」
ボフッと部屋にあった枕にほんのり赤い顔を埋めた。
…あ、これ作兵衛の枕だった()
_________________
『あれ、この音…』
3年長屋を出てしばらく歩いていると、
どこからかザックザックと土を掘るような音が聞こえてきた。
『…あいつか』
音のなる方へ掛けていくと、案の定。
そこには一つの大きな穴。
中からザック、ザックと土を掘る音が忙しなく鳴っている。
私はそこにしゃがんで、穴の中を覗き込んだ。
『今日は一段と深いね、穴掘り小僧さーん?』
「!!……おやまぁ…菅野先輩じゃないですか」
ピタ、と穴を掘る手を止めて上を見上げる
穴掘り小僧こと、四年生の綾部喜八郎。
うーん、ボロッボロ。せっかく顔は良いのに。
『また落とし穴?保険委員会泣いちゃうよ』
「これが僕のアイデンティティなのでー。
……あ、菅野先輩、
『……あれ??』
はい、と喜八郎はコクッと頷いた
「失恋の事です。」
『……えっ』
何で喜八郎が知ってんの…??
天才トラパーと穴掘り小僧の差ってすごくね??()→←委員長の行方はあえて聞かない()
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スイちゃんのご友人です! - 更新待機 面白かったです三c⌒っ.ω.)っ シューッ (2023年2月6日 12時) (レス) @page40 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - てか作者さん!! 愛され最高✨ 天才です!! 友達と今日遊んでその時にこれオススメしてハマってましたwww これからも無理の無い範囲で頑張ってください (2022年3月12日 19時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
杏。(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです〜!続き頑張りますね!! (2022年3月12日 13時) (レス) id: fabe2279e9 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 今回も最高です!!✨ 続きまってますね (2022年3月12日 12時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
杏。(プロフ) - あいさん» うわぁぁあ初コメありがとうございます!!!そう言って頂けて嬉しいです…!!夢主ちゃんがずっと不憫…いつか報われるといいですね(笑) (2022年3月4日 19時) (レス) @page40 id: fabe2279e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏。 | 作成日時:2021年8月17日 12時