海の歌と君の唄【FGO】 (ページ3)

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隠しきれない隠し事 (アーチャー) ページ3

好きで好きで、どうしようもないくらい好きなんです。
貴方のそのミミズクに似た髪型も。
褐色の肌も面倒見のいいところも。
鋭く、それでいてカルデア内では穏やかで優しいその瞳も。
キザな言い方も現実主義者でお人好しのところも。
大人びた微笑みも少し困ったように笑った顔も心底嬉しそうなにこやかな顔も。
常に誰かの為に戦うその姿勢も(だからこそ彼には絶対幸せになって欲しい。)。
低めの落ち着いた声も。
赤が誰よりも、何よりもとびきり似合うその頼れる背中も。
宝具を使う時のセリフや詠唱だって。
貴方の情けない姿でさえ(そんな姿なんてあまり無いけれど)愛しくて愛しくて仕方が無いんです。

｢今日の夕飯はシチューが食べたいです。｣

なんて。
目の前で夕飯を作る貴方は知らないだろうけど。

―――

好きで好きでどうしようもないくらい愛している。
その走るとさらさらと音を立てるからまる事の知らない綺麗な髪も。
雪のように白く、それでいて健康的な肌も責任感が強いところも。
星くずを散りばめたようにきらきら輝くその瞳も。
幼いようで大人びているところも。
悪戯が成功した子供みたいな笑顔も時折見せる大人びた表情も心底嬉しそうな満面の笑みも。
高くも低くもない澄んでいる声も。
気なれない服を着て颯爽と戦場を駆け抜ける姿も。
その責任感に押しつぶされそうになる弱さやそれでもそれに立ち向かう強さも。
時折見せる泣き顔だって(それでも笑顔の方が断然好きなわけだが)。
どんな姿でさえも愛しくて愛しくて仕方がない。

｢残念。今日の夕飯は既に決まっている。｣

なんて。
後ろで明日の編成を考えている君は知らないだろうが。