フェリーの問題 ページ36
福沢にも一緒に来ないかと誘ったのだが、残念なことに、丁度仕事が入っているということ
だった。
鶴呑み島(鶴亀島)へは、飛行機ではいけ
ない。
のくせに随分と遠くに領土を構えている
という、若干厄介な島である。
周りに他の島はなく、本当に孤島という言葉がぴったり当てはまるような島だった。
奇妙なしきたりがあるからなのか、どこの旅行雑誌を見ても、鶴亀島は見つからない。
図書館へ行って調べてみても、司書の人たちは聞いたこともないの一点張りであったし、
そんな書籍も見当たらなかった。
あったのは鶴亀算の本だけである。
地図に載っているのが何よりだった。
Aはこの鶴亀島へ向かうに当たって、
フェリーの確保をせねばならなかった。
『あの、すいません、鶴亀島へのフェリーは
ありますか?』
彼女が尋ねると、フェリー乗り場の受付係の
おじさんは変な顔をして、
「つるかめじまぁ?うぅん…そんなフェリー、あったっけなぁ…。まあ、ちょっと待って。
今探すから」
と、この有様である。
もしフェリーがなかったら…彼女はそう考えて身震いした。
「おお!あったあった!でもお嬢さん、本当にこんなとこ行くんか?でも行くんだったら丁度いいなぁ。この船、一年に二回しかでてないんだぞ。明後日、出港だ。昼の一時」
『ほ、本当ですか!じゃ、じゃあ二枚、二枚
ください』
おじさんは若干変な目で彼女をみたが、商売
には変えられぬと見て、二枚チケットを
くれた。
帰るときは地元の人に送ってもらうしかないかなと思いながら、家路を辿った。
少し大きめのバッグに、洋服、寝巻き、
メモ帳、筆記用具、カメラ、財布______
その他諸々を詰め込んで、出発の準備をした。
乱「ねえAちゃん、明後日なの?」
『厭なら来ないでよ』
乱「嗚呼嘘!嘘だって。用意するから…」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
太宰さんの包帯
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
25人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
丸ノ内マルフォイ - 闇川幽鬼さん» おお!とても丁寧なご説明、ありがとうございます!もう絶対教えてくれる人とかいないだろとか思ってたんで、とてつもなく嬉しいです!これからも更新頑張っていきますので、何卒宜しくお願いします! (2019年9月5日 22時) (レス) id: f3401d0768 (このIDを非表示/違反報告)
闇川幽鬼 - 次に貼り方は貼りたい場所を長押しすると上に「ペースト」という文字が出ます。それを押してコピー完了・・・だと思います。・・・説明下手ですいません。分からない所があれば言って下さい。上手く説明出来るか分かりませんが頑張ります。 (2019年9月4日 23時) (レス) id: 56867ea8da (このIDを非表示/違反報告)
闇川幽鬼 - いつも楽しく見させて貰ってます。URLの貼り方は貼りたい文字を長押しすると青い枠?が出てきます。枠の青い丸を長押しスライドさせて貼りつけたいURLを選択します。上に「コピー」という文字が出ます。それを押してコピー完了! (2019年9月4日 23時) (レス) id: 56867ea8da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:丸ノ内マルフォイ | 作者ホームページ:http://subetenohazimari
作成日時:2019年8月14日 23時