序章 洋館事件 ページ3
サァサァと静かな雨が水溜りを作ったあの夜にあの騒がしい事件は起こった。
乱歩と福沢は探偵事業の出張で洋館に泊まっていた。
日帰りできそうにないとわかり、たまたま部屋が空いていたのが、たまたまこの洋館であったのだ。
明日は何時に出るのだとか、あーあ、このテレビにはあのアニメがやってないだとか、他愛もない世話話をしていると、耳の鼓膜を突き破るような女の悲鳴が聞こえた。
突然の出来事にしばらく唖然としていたが、
いいや、こうしちゃいられないと二人は部屋を飛び出しロビーへ向かった。
考えていることは結局皆同じで、彼らがロビーへ着いたときには既に人がいた。
と云っても、ほんの五人だったが。
この宿泊洋館は、元々異国の伯爵か誰かが建てたものを、物好きなここのオーナーが買い取って改装し、宿泊施設に仕立て上げたものであって、故に部屋数も少ない。
乱歩と福沢が人波(?)をかき分け、
中を覗くと______
そこには、あったのだ。
死体が、洋館のオーナーの、死体が!
果物ナイフで胸をグッサリと刺され、そこから
赤インキのような血が溢れている。
蘇生の見込みはないのは一目瞭然だったが、
円の中にいた一人が、死体に触って蘇生を試みようとしたその時、
『死体に触れないで下さい!』
と、鋭い声がした。
その響く声に皆一様に振り向くと、そこに立っていたのは、なんと少女だったのだ!
『私は探偵です。明らかな殺人であることは
皆さま心中お察しであると思います。
この事件、私が解決しましょう』
しかもこの少女、自らを探偵と名乗る。
可哀想だが、この少女はとても探偵には見えなかった。
それはやっぱり、歳の所為もあるのだろうけど、それ以上に彼女の風采がとても探偵には見えない。
暑苦しい夜だと云うのに紺のパーカーを着込みそのパーカーのフードを目深に被っている。
チラリと見えるその雪色の髪は、変な具合に
少しうねっている。
「あはっなんだって?嬢ちゃん、アンタが探偵かい、それはもう、推理小説の読み過ぎだよ、アンタみたいな子供に、事件なんて、ひぃっ、解決できるわきゃねぇだろい?よく考えるんだなぁ、、、」
それを聞いて、一人の男が嘲った。
彼女は少しムッとして、
『何ですって、子供に事件は解決出来ませんか、ええ、解決して見せましょう、あっと云わせてやります』
こうして、事件に探偵が現れた。
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丸ノ内マルフォイ - 闇川幽鬼さん» おお!とても丁寧なご説明、ありがとうございます!もう絶対教えてくれる人とかいないだろとか思ってたんで、とてつもなく嬉しいです!これからも更新頑張っていきますので、何卒宜しくお願いします! (2019年9月5日 22時) (レス) id: f3401d0768 (このIDを非表示/違反報告)
闇川幽鬼 - 次に貼り方は貼りたい場所を長押しすると上に「ペースト」という文字が出ます。それを押してコピー完了・・・だと思います。・・・説明下手ですいません。分からない所があれば言って下さい。上手く説明出来るか分かりませんが頑張ります。 (2019年9月4日 23時) (レス) id: 56867ea8da (このIDを非表示/違反報告)
闇川幽鬼 - いつも楽しく見させて貰ってます。URLの貼り方は貼りたい文字を長押しすると青い枠?が出てきます。枠の青い丸を長押しスライドさせて貼りつけたいURLを選択します。上に「コピー」という文字が出ます。それを押してコピー完了! (2019年9月4日 23時) (レス) id: 56867ea8da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:丸ノ内マルフォイ | 作者ホームページ:http://subetenohazimari
作成日時:2019年8月14日 23時