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「へー、それでA氏達だけ先に帰ってきたってわけでござるか」
『そうそう。その時ルシアすごい深刻な表情でさ、え、あ！待ってそれはズルいでしょ！』
「フヒヒ、裏技使っちゃダメなんて誰が決めたんでござるかぁ？」
『ウゼェ……』
イデアの部屋。
あの後ルシアから「お前ら先に帰ってて」と言われ、私達は何故かハーツラビュルに先に瞬間移動させられたのだ。
そしてその後究極に暇だった私はゲーム仲間のイデアの元に転がり込み、だらだらとゲームをやっているわけである。
ドヤ顔決めるイデアを睨みつけて、私はコントローラーを持ち直す。
「で？なんでルシア氏は一人サバナクローに残ったんでござるか？」
『知らないよ。ただなんか“やることあるから”って言われてさぁ。私にも教えてくれてもよくない？』
「まぁルシア氏は秘密主義でござるからな。笑顔なんか見たことないし……あ、いい感じ」
『うわイデアさんそれはドン引きよ』
「勝てばいいの勝てば」
《LOSE！》と表示された画面にため息をついて、私はパコンとイデアの腕を叩く。
「いっ！なんですか八つ当たりですかー」
『うん』
「少しは悪びれて！？」
もー乱暴なんだから……とぐちぐち文句を言うイデアを他所に、私はイデアの話に出たルシアの笑顔について考える。
確かに見たことないかも……？あ、いやあるわ。
歓迎パーティーで部屋から送り出してくれときに、確か微笑んでた気がする。
そう、あの時のルシアは本当に美しくて……。
『ッ、』
_____まだ、思い出しただけでも頬が熱を持つ。
「……A氏、興奮するのはいいけど、拙者もいるってこと忘れてないよね？」
ガッと手首を掴まれて、あ、やってしまったと慌てるがもう遅い。
……こうなると、イデアは止まらない。
「A氏はさ、誰のものにもなる必要ないんで。サバナクローがなんか言ってるけど無視無視。陽キャの戯言っすよあんなの。気にする必要ないから。つかA氏はもっと崇高な存在なんだから束縛するとか無理ゲー乙」
フヒヒ、と不健康に笑いながらギリギリと力を込めていくイデア。
っ、やばい痛い。
「誰のものにもならないA氏が尊いんでござるよ。誰かのものになったA氏なんて汚い！ね？崇高な僕の神様でいてくれるよね？」
『……うん、』
彼を落ち着けるには、肯定しなければならないから。
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みかん(プロフ) - ルシア君ﾏｼﾞﾃ好きぃ…。天才ですか！？ (2022年12月18日 23時) (
レス) id: 35aefc2ecc (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - マジ、ルシア君殺さないでぇ……。まだ、続き見てないけど…。まだ、先見てないのに号泣すぎてやばい。。 (2020年10月25日 22時) (レス) id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
アホの化身 - 君が泣くなら私も泣く、ってどうゆう脅しよ。 (2020年10月18日 15時) (レス) id: 62410cc231 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2020年10月16日 17時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
Airu(プロフ) - 53話マジックペンではなくマジカルペンでは？ (2020年10月14日 11時) (レス) id: a37b93bc71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桜 | 作成日時：2020年9月3日 21時
