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56話 ページ7

「五条はさ、守るものが他の人より多いんだよ。」

『え…?』



意外にも話を続ける硝子先生に驚く。



「御三家の事に始まり学生、上層部の嫌がらせで呪術師を辞めさせられそうになった連中。そしてA、お前も。」

『私、も…?』

「そ、実際呪術界には五条に助けられてる奴が多い。あいつは自分の力を正しく使ってると思うよ。力もなきゃ、人を守るなんてできっこないし。馬鹿みたいな量の任務こなしつつ、高専で教鞭までとって。」



確かにそうだ。

任務で出張に行ってることだって多いのに。

学校戻って様子見に来てくれたり…私に会いに来てくれたり。



「上の連中が五条のわがままを聞き入れざるを得ないのは、あいつが御三家の人間だからって理由だけじゃないと思うんだ私は。」

『他に理由が…?』

「五条に実力があるから。敵に回したくないんだと思う、憶測だけど。別に力でねじ伏せようとしてるんじゃない。五条のあの力は、お前達を守るために必要な力なんだよ。」

『守る、力…そっか、そうですよね。』

「気づいていないだけで、五条はみんなを影から守ってる。Aだって守られてる。」



そうだ、いつだってそうだった。

些細な変化にだってすぐ気づく。

虎杖くんの死刑に執行猶予だってつけた。

憂太くんのことにしても、解呪させることによって死刑そのものを無くした。

馬鹿だな私は。

なにも怖くなんてないじゃない。



『ありがとうございます硝子先生、怖いって思ってた自分が馬鹿みたい。やっぱり五条先生は最高の先生ですね!』

「別に私は自分の思ってること言っただけ、最高かどうかはさておきな。じゃあ私は遺体の処理してくるから、悪いけど書類任せていいか?」

『お任せください!』

「頼もしい部下だな。」



怖いと思っていたのは事実だ。

でも考え方によって180度景色が変わることだってあるんだと気づいた。

私達を守ってくれる力。

今は、悟くんを誇らしいと思う。

私もそんなあなたの隣にいて恥ずかしくないように努力しないとね。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟   
作品ジャンル:恋愛
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ゆーひ(プロフ) - つぶやき星のつぶやき女さん» コメントありがとうございます!更新速度遅くて申し訳ありません、こんな作品でもよければこれからもよろしくお願いします! (2021年4月26日 1時) (レス) id: 9771f05641 (このIDを非表示/違反報告)
つぶやき星のつぶやき女 - 面白かったです。続き気になります! (2021年4月4日 12時) (レス) id: 9c9562d775 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーひ(プロフ) - せなさん» こんな駄文を褒めてくださりありがとうございます!これからも頑張ります! (2021年3月28日 23時) (レス) id: 9771f05641 (このIDを非表示/違反報告)
せな - とっても面白いです!これからもお体に気をつけながら更新頑張って下さい!! (2021年3月28日 22時) (レス) id: 55b68864c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆーひ | 作成日時:2021年3月26日 17時

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