【銀魂３ｚ】この声が届く先

▼１４−１０ ページ33

父「本当に……ありがとうございました。


なんとお礼を言ったら…」

銀「いえいえ、そんなたいそうな事してませんし。」



あれから1時間したんだろうか。


僕とお父さんは和解をしたから

銀八の家に住む意味が無くなった。



・・・寂しいとは思わないけど。




あ「じゃあ、荷物取りに行ってくる」

父「大丈夫か?」

あ「まだ明るいし、…大丈夫。


・・・いってきます」



銀八と一緒に家を出た僕。




長い道のりを無言で歩いた。








・




・



・



あ「・・・」

銀「・・・」


なんだろう

何でこんな静かなんだ?

いっつもうざいぐらいうるさいのに



銀「なあ」

あ「！」


急に話かけれられて驚いた

視線だけ銀八をむく。



銀「・・・よかったな」



それだけ言うと銀八は僕の頭を撫でた。


あ「。。。ん」






家に着くと銀八が先に中に入る。


そうか

もうここに来る意味が無くなったんだ。




あ「・・・。」


銀「A?」


あ「・・・」





なんだろう

この気持ち



一歩も踏み出せない僕に今度は優しく銀八は声をかけた。



銀「A」

手を招いて僕を呼ぶ。


銀八の隣に座れば

銀八は僕を静かに抱きしめた。




あ「・・・ぎん・・・ぱち」

銀「どうした？」

あ「…僕・・愛されてた。

生きててよかったんだ・・・







よかったんだ…」





銀「・・・おう。」





薄暗くなってる部屋の中

銀八は震えてる僕を抱きしめてくれていた。

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