【銀魂３ｚ】この声が届く先

▽１４−５ ページ28

父「何を思って、そんなばかげた話を」


銀「・・・勘ですかね」

父「ばかばかしい。


そんなこと」


銀「旅行に行きたいと言ったのはA。

でも、それを計画し例のバスに乗せあの時

席を外してAを助けるお母さんを助けることもできなかった自分。

自分の無力さを知るには十分ですよね」



父「・・・まれ」




銀「『あんなやつ産むんじゃ無かった』。

産んでしまった事を悔やんでいるんじゃ無い

本当は、そのすべての責任をあいつに押しつけてしまったことを

あんたは悔やんでいるんじゃ無いのか？」



父「がう…ちがう・・・」



銀「ホントは、あんたは


Aを恨んでおらずむしろ愛している。


本当は怒鳴るのでは無く抱きしめたかった

殴るのでは無く褒めたかった。



でも、それをしたらいつかAが悪いのはすべてあんただと、

母がいないのはすべて自分のせいだと思われたくなかった。

すべての現実逃避にあんたは逃げた。



責任を押しつけられたとき、それこそ

自分の最愛の妻と愛した我が子を正気を失って殺してしまう可能性があった。


一生懸命嫌われる父親を演じたでしょう」


父「黙れと言ってるだろう・・・」



銀「しかし、Aはあんたに笑って欲しい一心で

いろんな事をしたでしょう。


模試で一位を取って、食べてもらえない料理を作って、

何でも一位をとり続けた。

大方あの傷のことも知ってるはずだ。

もし、自分いった一言のせいで彼女の心が死んでしまったとしたら


あんたはこう思うはずだ



もう、後には引けないと」




父「だまれっっっっっ！！！！」

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