俺達のマネージャー 3 (ページ40)

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壱馬side

龍｢Aさんそっちにしたんですか？
俺迷ったけど結局チョコ味にしたんですよね｣

｢私も迷ったけどこっちの塩キャラメル味期間限定でさ
めっちゃ美味しいよ！｣

龍｢えー、俺もそっちにすればよかったかも....｣

｢じゃあ1口どうぞ？｣

龍｢え！いいんですか！
あ、でも俺全部食べちゃったし｣

｢そんなのいいから笑｣

龍｢ありがとうございます！｣

｢んふふ、どういたしまして｣

すぐ近くで幼稚園児と母親のようなやり取りをしている2人を見て思わず頬が緩む

が

慎｢....｣

壱｢慎、言わんかったらAさんもわからんで？｣

慎｢別にいいです
どうせ俺は龍みたいに可愛くないんで｣

いや、お前も十分可愛いけどな
今これを言っても慰めにしか聞こえないとわかっているから出さずに飲み込む
海青や拓磨がAさんとおる時は遠慮なくいく癖に笑

Aさんは龍に特別優しい
それは龍の持ち前の可愛さもあるけど本当の理由は別にある
マネージャーに就任してから1年ほど龍にビビられていた(後から聞くと緊張していただけだった)のを気にして龍と話す時は他のメンバー以上に気をつけていたし常に笑顔で接していた
少しづつ緊張しなくなった龍がAさんに初めて笑顔で話しかけた瞬間は本人以外の全員が可愛いと悶えそうになった
慎はそれを知ってるからこそAさんと龍がいる時は急に甘えベタになる

龍が幼稚園児なら慎は赤ちゃん返りしてる小学生やな笑
しょうがない
素直に甘えれん可愛い弟の為にお兄ちゃんが人肌脱いでやるか

壱｢Aさん、慎が食べとんのもう1つの方の期間限定らしいですよ｣

｢え！そうなの！？｣

慎｢え、あ、はい｣

さっき｢え、期間限定が2種類とかズルくない？選べないんだけど｣とブツブツ言っていたのが聞こえたしAさんが食いつくと分かっていた

｢美味しそう
私そっちも迷ってたんだよねー｣

慎｢あの....良かったらどうぞ｣

｢いいの！？｣

慎｢はい｣

｢ありがとう！じゃあ私もあげるね！｣

慎｢っ、あざっす｣

ニコニコ笑うAさんに慎の不機嫌なオーラが一気に消えた

ほんとに可愛いやつ笑

龍｢まこっちゃん、俺にも1口｣

慎｢龍はダメ｣

龍｢えぇー｣

壱｢お前ら喧嘩すんな笑｣

ぶーぶーと口を尖らせる龍と盗られないようにお菓子を遠ざける慎のやり取りが可愛くて思わずケータイを構える

何気ない日だったはずの今日が可愛い弟2人に癒される1日となった