俺達のマネージャー 3 (ページ16)

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壱馬 side

｢お、壱馬久しぶり！｣

事務所から帰る際に呼び止めてきたのは

壱｢伸さんお久しぶりです！
ドラマ見てますよ！｣

俺の兄貴的存在で、昔から可愛がってくれている伸さんだった

伸｢お、まじ？
やっとでヤンキーものから離れれて安心してんだよ笑
お前の映画も見たぞ
怖いけど面白かったわ｣

壱｢あざっす！
あ、今から仕事ですか？
もし時間あるんだったら飯でも行きません？｣

伸｢いいな！行こうぜ！｣

お酒を飲みながら何気ない会話をしていると伸さんが何かを思い出したかのように話し出した

伸｢そういえばあの子元気？｣

壱｢あの子？｣

伸｢ほら、マネージャーの｣

壱｢もしかしてAさんのことですか？｣

伸｢そうだ！Aちゃん！
確か今ランペのマネやってるって聞いてたから上手くやってんのかと思って｣

恐らくハイローの撮影やバラエティの際に面識があったんだろう
劇団の人達にも気に入られてるとか....
本当にAさんの人当たりの良さや凄さを実感する

壱｢まぁ、過保護になる人が現れるくらいには｣

伸｢ははっ、やっぱそっちにもいんだ？Aちゃん親衛隊｣

壱｢そっちにも？｣

伸｢やべ....｣

違和感を感じて聞き返すとやらかしたと言いたげな顔をしていた

壱｢まさか、他のグループにもいるんですか？
Aさんに過保護な人が｣

じっと見つめると目を逸らした
この人本当に嘘つけないな笑

壱｢別に誰にも言いませんよ笑
ちょっと気になっただけです｣

伸｢いや、ほら
あの子一時的にGENEさんと3代目さんの兼任してたじゃん？
で、何回かハイローの撮影であったんだけど
もう、なんていうか....周りの圧がすげぇのよ
初対面の男と話してる時に背後に何人か立ってるし
休憩中は囲られてるし、1回だけ連絡先聞こうとしてたスタッフがいたんだけど.....｣

まこがいなくて良かった
こんな話聞いてたら更に過保護になりかねない

壱｢けど？｣

伸｢その場にいた直己さんと玲於が断ったんだよ
あの時の2人の目は一生忘れらんないわ.....｣

壱｢まじすか.....｣

直己さんに妹がいるのは聞いたことがあるし分かるけど

壱｢なんか、玲於さんが意外というか｣

伸｢だよな！
俺も思ったんだよ！
涼太に聞いたら玲於の体調不良に真っ先に気づいたのがAちゃんで、それ以来懐いたんだって笑｣

なんか似たようなことあったな....