俺達のマネージャー (ページ33)

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壱馬side

壱｢さっきの電話の相手って山彰さんですよね.....？
俺とご飯に行くのになんでアクセサリーなんか｣

あの人のやる事は時々分からなくなる

陣｢あー、壱馬は初めてやったっけ？プライベートでAと出かけんの｣

壱｢まぁ、はい｣

陣｢まぁ、待っとってみ
面白いもん見れるから笑｣

陣さんはニヤニヤしていてどこか楽しそうだった

コンコン、ガチャ

｢お待たせ｣

そこにいたのは

壱｢.....誰ですか？｣

陣｢ぶっ、笑｣

声はAさんなのに目の前に立っている人はどこをどう見ても男の人だった
白のインナーシャツに黒の革ジャン
下はメンズのダメージジーンズにハイカットのスニーカー
見慣れたサングラスとアクセサリーを身につけていた

陣｢いつ見ても完璧な変装やな笑｣

壱｢え？ホンマにAさんなんですか？｣

｢壱馬君がそう言うなら大丈夫かな？笑
これなら2人で歩いていても友達といたって言えるでしょ？
丁度地元だしライブに来てくれた友達とご飯に行ってたって誤魔化せるしね笑｣

壱｢だから山彰さんにアクセサリーを？｣

｢うん、全身メンズだったら遠くからはバレないし外はマスクとキャップ被るから顔は見えないしね
じゃあ終わったら連絡するから待っててね〜｣

仕事に戻るAさんの後ろ姿を俺は呆然と眺めていた

陣｢ホンマにあいつのやる事ってぶっ飛んどるよな笑
女とおると騒がれるなら自分が男になればいいとか言いよったらしいで笑
山彰から写真送られた時は腹筋捩れるくらい笑ったわ
知っとるか？あの格好する時態々サラシで胸潰しとんねんて笑
自分から言ってきたって山彰が呆れとったわ笑｣

壱｢マジで分からん.....｣

常に斜め上の発想をいくあの人の考えを、俺はこの先も読めないだろう

ちなみにラーメンは2人とも美味しく完食し、俺がトイレに行ってる間にAさんが逆ナンをされた話はグループ内での伝説の1つとなった