俺達のマネージャー (ページ28)

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慎side

慎｢Aさんお疲れ様です！
それ持ちますよ！｣

慎｢Aさん！これ俺のお気に入りのブランドの新作なんですけど似合ってます？｣

慎｢山彰さんAさんのこと独占しすぎです
Aさん、俺の個人の仕事にも来てくださいよ〜｣

壱｢慎っていつからそんな風になったん？｣

振り付けの休憩時間
急に壱馬さんが質問をしてきた

慎｢そんな風って？｣

壱｢Aさんが大好きー、みたいな？
最初の頃はどっちかって言ったらなんていうか.....ぶっちゃけ苦手意識持っとったやろ？｣

まさかバレてるとは思わなかった

慎｢あん時の俺そんなに分かりやすかったですか？笑｣

壱｢いや、多分他のメンバーは気づいてないと思うで
Aさんが長い時間楽屋におる時はずっと俺の隣におったからそうなんかと思ってただけ｣

慎｢あー、それ無意識ですね笑｣

壱｢まぁ、Aさんも気づいとったから何も言ってこうへんかったんやと思うけど｣

慎｢ですね笑
でも.....俺が勝手に壁を作って避けてただけで、本当は真面目で、かっこいい人なんだってわかったんです
自分で言いたくないですけど懐くようになったのはそれからですね笑｣

Aさんの第一印象は臨時で俺達のマネージャーをしてくれる女の人
ただそれだけだった
この業界に入ってから女の人が少し苦手になった
勿論、応援してくれるファンの人には感謝してるし、同業者の方は尊敬している
けれど仕事を理由に連絡先を聞かれたり数回しか会ったことがないのにボディタッチが多かったりと明らかにやましい理由で近づいてくる人も増えてきた
だからAさんとも自分からは極力話しかけないようにしていたし必要最低限の会話しかしなかった

そんなある日

慎｢俺だけ、ですか？｣

｢うん
北人君は昨日も言った通り後から合流なんだけど、樹君の体調が良くなくて大事をとって半日だけ様子を見ることになったの
だから私と慎君だけ先に現場に入って撮れるシーンだけ撮るって形になったからよろしくね｣

慎｢はい.....｣

プリレジェの撮影でチームNEXTの3人で行く予定だったのに急にAさんと2人とか気まずすぎる
俺元々自分から話すタイプじゃないし.....
重い足を運んでAさんが運転する車に乗る
しばらく沈黙が続いていると

｢現場まで少し距離があるから寝ててもいいからね？｣

え.....