俺達のマネージャー

過去 〜1年前〜 ページ2

山彰side



壱｢代理のマネさん、ですか？｣

陣｢ほら、あの人先月奥さんが臨月になった言うてたやん？
予定日が近いから、丸々1年育休も兼ねて長期休暇入るんやて
本人は数ヶ月で戻るつもりやってんけどHIROさんの鶴の一声で決まったらしいわ笑｣

陸｢やっぱりかっこいいな〜、あの人
それで新しいマネさんって誰なの？俺らが知ってる人？｣

陣｢それ聞いたんやけど、なんか笑いながら｢陣君ならすぐに分かるよ｣って言われてな？
ほんでも思いつかんねん｣

山彰｢て事は1度はお世話になったことある人って事ですよね？
でも、笑いながらって少し気になりますけど｣

携帯をいじりながら3人の話を聞いていたけど、俺も含め誰1人検討がつかない
他のメンバーはゲームしたり動画撮ったりして聞いてすらいなかった
自由というかなんというか....

コンコン

ノックの後にいつもお世話になっている高野マネージャーが入ってきた

高マ｢失礼します
ちょっと皆さん集まって頂いてよろしいですか？｣

その一言で陣さんが全員に声をかけて集まった

高マ｢聞いていると思いますが今日から1年間太田マネージャーが育休に入りましたので代理で新しい人が皆さんのサポートをしてもらう事になりました｣

昂｢え？そうなんすか？｣

昂秀、頼むから今は黙ってろ
隣にいた海青が頭を小突いてマネさんの話が続いた

高マ｢えー、ここにいる何人かは恐らく面識があると思うので大丈夫だと思いますが何かあれば僕達に言ってください
一応LDHの専属マネージャーとして見習い期間も含め7年という実績もありますので信頼はして頂いて大丈夫と思います｣

7年てベテランじゃん
メジャーデビューしてから1年しか経ってないのに随分と有難い人選だな

高マ｢今日は挨拶と皆さんとの交流という形で紹介させていただきます
じゃあ、入ってきて｣

呼ばれてから数秒後、出てきたのは

陸｢えっ、｣

後｢若っ、てか｣

海｢女の人.....｣

ロンＴとジーンズにスニーカーとラフな格好に黒のショート
控えめについた左耳のシルバーリングのピアス
俺らと同年代の女性に比べたら随分と地味な見た目だった
それよりも

山彰｢A.....？Aなんかっ、？｣

俺は、目の前の人物を知っている





急に連絡が途絶えて、ずっと探していた








俺の、かつてのライバルであり







友達だった

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