俺達のマネージャー (ページ1)

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陣side

陣｢ふっ、懐かしいな｣

リハを終えて今日の投稿をしようと写真を選んでいると、手が滑って大分昔まで遡ってしまった

コンコン

｢失礼します
陣さん、もうすぐで車到着するんで皆に伝えて下さい｣

陣｢お、ありがとうな｣

｢こんな狭い部屋で何笑ってたんですか？
あ、もしかしてそういう動画でも｣

陣｢ちゃうわアホ！大体見るにしても楽屋で見るわけないやろ！｣

｢てことは家では見てる、と
これは力矢さんに報告だなぁ｣

陣｢なんでやねん！｣

｢ふふっ、冗談ですよ
で、何見てたんですか？｣

陣｢これやこれ｣

覗いてきたAにフォルダを見せるとなんとも言えない顔をし始めた

｢うわ、これまた古い写真を見つけましたね｣

陣｢見てみこのメンバーの顔
おもいっきり引きつってんで笑｣

｢そりゃ急に同年代の女が代理とはいえマネージャーとして来るなんて言われたら誰だって警戒しますよ
デビューして1年で炎上なんて笑えませんし
樹君なんて1度も目合わせてくれませんでしたからね笑｣

陣｢龍はなんでか知らんけどビビっとったからな笑｣

｢それに比べて翔平君は変わらずでしたけどね笑
まぁ、覚えていてくれたってのもありますけど｣

陣｢翔平は昔から変わらんよ笑
山彰と知り合いなんも驚いたけどな｣

｢まぁ、彰吾君はなんだかんだ1番付き合い長いんで
あの時も1番怒られましたしね笑｣

陣｢あんな山彰見たの初めてやわ
.....なぁ、A
ホンマにあの事皆に言わんつもりか？これからもずっと
別に強制はせんよ？
でもいずれはバレることかも知らん
自分でメンバーに伝えた方が｣

｢陣さん｣

俺を呼び止める声が鋭く尖った

｢約束しましたよね？
あの事はこれから先も私とリーダーの2人と.....彰吾君の秘密だって
本当は彰吾君にも言うつもりはなかったけど、あの場で言わなかったら他の人にも知られてしまうと思ったから話したんです
EXPGの方にもHIROさんに頼んで経歴を消してもらいました
私の事を知ってるのは3人と先輩方だけなんです
だからこれからもあの事は誰かに言うつもりはありません｣

陣｢.....ごめん
1番辛いのはAなんに｣

｢気にしないでください
私は今の仕事気に入ってますし向いてると思ってるんで
あ！もう車来てる！
早く行きますよ！｣

バタバタと慌ただしく部屋を出ていくAの成長した後ろ姿を見て少し泣きそうになったのは俺だけの秘密