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慎side
慎「ん.....」
目が覚めて携帯で時間を見ると30分経過していた
もうすぐ北人さんが来る頃だろう
現場に行く途中でトイレに寄ると女子トイレから2人の声が聞こえた
ス「別に私は何もしてないじゃないですか!
なんでマネージャーだからってそんな事を言われなくちゃいけないの!?」
「これが長谷川さんのプライベートなら何も言いませんし仕事中でも世間話程度なら問題はありません
けれど何度か連絡先を聞いたり、過剰な接触が多いと周りの方から聞きました
仕事に私情を挟まないでください」
さっきのスタッフさんとAさん....?
俺達メンバーに話しかける時の優しさは一切なく、淡々と話す口調に少し背中が震えた
ス「っ、連絡先を聞いたりしているのは本当です
でもっ、それは慎さんの撮影が終わった後で」
「あなたの仕事はまだ終わってませんよね?
それにさっき、長谷川さんの顔色が優れていないことに気づかなかったんですか?
あなたはこのドラマだけが仕事かもしれない
けど、長谷川さんはグループのパフォーマーとして普段のレッスンを全力で取り組んで、ライブでファンの皆さんがどうやったら喜んでくれるか皆で考えて、RAMPAGEがより多くの人達に知ってもらえるように慣れない演技を必死で頑張っているんです
スタッフならキャストの事を第一に考えて行動するのが当然なんじゃないんですか?」
パシン
乾いた音が廊下まで響いた
ス「うるさい!あんたなんかに何がわかんの!?
いつもメンバーに囲まれてチヤホヤされてるだけの癖に!」
慎「今の言葉、取り消してください」
気づけばそんな事を口に出していた
ス「!?ど、どうして」
「慎君なにしてんの!?ここ女子トイレだよ!?」
怒りの感情の中に普段の呼ばれ方をされて安心している自分がいた
慎「チヤホヤされてるだけ?そんな人が16人の大所帯のグループのマネージャーを出来る訳ないでしょ
自分が悪いのに逆ギレして、挙句に手出すとか小学生かよ」
「私の事はいいから早く出なさい!誰かに見られて誤解されたらどうすんの!」
こんな時でもあなたは俺の心配をするのか
俺を追い出そうとするAさんの頬に触れた
叩かれた所がほんのり赤い
慎「Aさんも行きますよ」
「いや、私は」
慎「あの人の事は俺が説明します
俺も当事者なんで
明日腫れた頬を陣さんに見られて怒られたくなかったら大人しくして下さい」
Aさんが悪いわけじゃないのについ口調が強くなってしまった
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美咲(プロフ) - 続き楽しみに待ってます。 (2022年11月11日 8時) (レス) @page9 id: 411e2cf0cf (このIDを非表示/違反報告)
羽月巫琴 - 面白そう…!頑張ってください! (2022年11月9日 20時) (レス) @page1 id: 0d6ec116e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすか | 作成日時:2022年11月9日 20時