. ページ25
.
.
「.....ごめんね。私、何がダメだった？」
さっき、お店で雅紀に突き離された事を思い出して
また涙が溢れそうになる。
「.....Aは何も悪くないよ？俺が、悪かった。
ほんとにごめん。」
雅紀は私の肩をギュッと抱き寄せて
「.....あの人、Aのバイトしてる塾の先生だって知ってたんだ。
だから、なんかバレたら悪いかなって思って。」
“知り合い？”
森田先生にそう言われた時
私が答えに詰まった事を
雅紀は、ちゃんと気づいていて。
先手を取ってくれたんだって気づく。
「.....そっか。ありがとう。
私、何も考えないで動いちゃったから.....」
「.....ううん。あと......それにさ......
なんか、カッコ悪いじゃん？」
雅紀の表情が、急に曇って。
「何が.....？」
私も不安になって、雅紀の横顔を
じっと見てたら。
ちょっとだけこっちを見た雅紀が
またすぐに目をそらして。
「.....Aは、将来先生になる人じゃん。
それなのに、カッコ悪いだろ？
カレシが中華屋の息子なんてさ。」
雅紀は、そう言って
全然こっちを見てくれなくて。
こんなに近くにいるのに
雅紀が遠くなっていく気がして
切なくなる。
「.....カッコ悪くなんかないよ？
どうしてそんな事思うの.....？」
雅紀の腕にギュッと抱きついて
雅紀の顔を覗き込んで
大好きな雅紀が”カッコ悪い“
自分の事をそんな風に言って
私から目をそらすから悲しくなって。
ポロポロ ポロポロ
涙が溢れた。
「.....泣くなよ(笑)」
雅紀は、ギュッと抱きしめてくれて。
大好きな雅紀の温もりに潜り込んで
泣くのを我慢した。
「.....俺が、自信ないだけだよ(笑)」
笑いながら言った雅紀は
抱きしめる腕をギュッと強くして
私の頭をポンポンと叩いた。
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 398人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
陽愛(プロフ) - 遥さん» 潤くんは本当天使です…('◇')ゞ きみはペットの頃とかもう…最高すぎて泣けます(´;ω;｀) (2021年2月16日 11時) (
レス) id: 51824e8c82 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - 陽愛さん» 天使潤くんですもの！年下カレシになったら可愛くて仕方ないですよね´`*それでいてカッコいいから、キュンときちゃうんですよね〜！年上彼女をどんどんキュンとさせてほしいですね！ (2021年2月15日 21時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
陽愛(プロフ) - 遥さん» やっぱり年下っていいなーって読んでて思いました(n*´ω`*n)ホワイトデーの年下潤くん楽しみにしてます(*'ω'*) (2021年2月15日 11時) (レス) id: 51824e8c82 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - 陽愛さん» 読み逃し発見してくださってありがとうございます´`*年下潤くんのバレンタイン書けなかったのでホワイトデーにでも書けたらいいなと思います( *´艸`)←ノープランですけどw (2021年2月14日 20時) (レス) id: ebcf222aae (このIDを非表示/違反報告)
陽愛(プロフ) - 遥さんの書く年下彼氏潤くんとても好きです…。第三弾読み逃していて読みました、誕生日にキュンキュンしました(´;ω;｀) (2021年2月14日 17時) (レス) id: 51824e8c82 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：遥
| 作成日時：2020年9月19日 14時
