秘密の恋愛してみます?

ストーカー ページ39

撮影も終わり外は真っ暗。



「Aちゃん送ってあげようか？」

マネの内田さんの声。



「いえ、ここから近いんで大丈夫です。ありがとうございます。」


「そう。ならいいけど…」


ためらった表情。

何かあったのかな？





「では、お先に失礼します。お疲れ様です。」


「お疲れ様です。」





1人夜道を歩く。



…暇…

駅まで距離あるし。






「っっっ」


不意に視線を感じた。


すごくキツいやつ。




見上げたカーブミラーに不審な人影…




逃げなきゃ!!



無意識に走り出した。





仕事以外で履かないからか、いつまでも慣れないピンヒールは走りにくくて何度もひねりそうになる。






まだだ、まだだ、まだだ。



角を何度も曲がる。



このままだと 迷子になりそう。



ダッダッダッ



足音っっ





全力で逃げた。









お願い…間に合って！！！






ピンポーンピンポーン




「はぁい。」





「太輔っっ！」


無意識にここに来てしまった。



「入れてっっ」


急いで入ってセキュリティ最強のエントランスに駆け込んだ。

T.F.xxx.A.Kより→←この街で

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す