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またきっと明日はくる.44 ページ44

 
 
???目線


それは闇の支配する深夜のポートマフィア本部。
しかし、時間も時間のために彼をのぞいて廊下を歩く者は少ない。

また、足音も同じだ。
彼はいつもと変わらぬ顔で変わらぬ服装で、変わらぬ感情で廊下を歩いていた。


そして、一室の扉の前で立ち止まった。
男がノックをすると、とても聞き慣れた声が返事をする。


 「やぁ、織田作。」


男が部屋へと入ると、相変わらず包帯まみれのとても痛々しい、いつもと何ら変わりない死んだ魚の目をしている友人が長ソファのはじに座っていた。

しかし、今日に限っていつもと違うことがある。

ソイツの膝に頭が乗っていた。
別段、可笑しな意味ではない。

少年の後頭部がそこに乗っている。
胴体は長いソファをほとんど使って投げ出している。

いわゆる、膝枕をしている友人がそこにいた。


 「太宰、その子どもは………」


子どもの事について聞こうとした途端、友人は男の声を遮った。


 「この子は、今日君を呼び出した大元だよ。
 元凶と言ってもいい。」


仕事。
それを聞いて何かを察したのか男は別の問いを投げかけた。


 「…………それで、仕事は?」


 「簡単な事だよ。
 この子のお守りだ。」

お守り?

友人の言葉に訝しげに男は目を細める。
生きているのかさえ怪しい目を固く閉じている14か15歳の子どものお守り。

男…………
ポートマフィア構成員の織田作之助は思いも寄らぬ仕事内容に、その無愛想な顔の下で疑問が溢れていく。


 「仕事内容はわかった。お守りをするのも構わない。
 が、一体その子どもに何があるんだ?」


 「それはこの子が目覚めたら段々わかると思うよ。
 最初は戸惑うと思うけど、それはこの子も同じだから話を合わせてあげてね。」


これ、首領命令だから。




結局拒否権はないじゃないか。



そう思いながら織田作之助はいつもの顔で頷いた。

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アミ - 更新頑張って下さい! (2020年3月27日 16時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
マッキー(プロフ) - 更新頑張ってください! (2018年12月23日 23時) (レス) id: 0346650c4f (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - すごく難しい気が...。でも凄くい話ですね!続きが気になります!更新出来れば再開してください。お願いします。 (2018年12月15日 7時) (レス) id: 9616d08dd2 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜美(プロフ) - 更新がんばってください (2017年5月3日 16時) (レス) id: a15b068210 (このIDを非表示/違反報告)
白蜜 - とても面白いです!! 続きが凄く気になります! (2017年2月13日 7時) (レス) id: 6cc179f9dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いないな | 作成日時:2016年6月23日 18時

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