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またきっと明日がくる.24 ページ24

 
 
 
「ふむー、本当の目的はAに着物に着せることだったのじゃが……」



「俺なんかには着物は似合いませんよ…」


そう苦笑すれば、紅葉姉さんに頬を摘ままれた。



「ふむ、では一度中也に着せた事のある着物にしようかの。」



「ひゅうやしゃんに?」



「きっと似合うぞ。」



「はぁ………」


紅葉姉さんはそう決めたのか、俺の頬から手を離して歩き出した……




と、結局戻ってきたのは何故か森さんの部屋だった…
紅葉姉さんの腕には紅葉姉さんの自室から持ってきた着物が入った箱があるけど…




「さて!準備するかの!」




「着物………人生初の着物がこれでいいのか」




箱から出された…どう見ても男用ではない煌びやかな着物に俺は落胆せざるを得なかった…




 





@





 






「いいのか俺……幼い少女に髪型を弄(もてあそ)ばれ…
大人の女性に着物を着付けてもらう……
それでいいのか俺…………!」




「どうじゃ!!これでAも立派な大和撫子じゃ!」




「俺は男なんですけど………」




「中也より似おうておるぞ?」


紅葉姉さん…どうか、反論出来なくなるのでその輝かしい笑顔はやめて下さい…



「ちゅうやさん…どうか早く迎えにきて……!」



「いや、結構似合ってるよ?」



「森さんまで………」



「ほら、エリスちゃんも喜んでるし。」



「貴方はエリスちゃんが喜べば何でもいいんだろ!!」



「私の守備範囲は十二歳以下だからね」



ロリコンめッ!!

ギリッと、奥歯を噛みしめて俺は飛び出しそうになる拳を抑えた…



「中也にも見せてやりたいのう」



「冗談でしょう!?ちゅうやさんにこんな姿を晒すなんて恥ずか死ねます!!」



「A!!」



「……エリスちゃん?」



「自分の才能に自信を持ちなさい!
私が着けてあげた簪もよく似合ってるんだから!!」



あぁ……純粋な子どもの前で武器に為るつもりだったとは言えない………




 






 




 





 





何が哀しくて女装まがいな事をしなきゃいけない…

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アミ - 更新頑張って下さい! (2020年3月27日 16時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
マッキー(プロフ) - 更新頑張ってください! (2018年12月23日 23時) (レス) id: 0346650c4f (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - すごく難しい気が...。でも凄くい話ですね!続きが気になります!更新出来れば再開してください。お願いします。 (2018年12月15日 7時) (レス) id: 9616d08dd2 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜美(プロフ) - 更新がんばってください (2017年5月3日 16時) (レス) id: a15b068210 (このIDを非表示/違反報告)
白蜜 - とても面白いです!! 続きが凄く気になります! (2017年2月13日 7時) (レス) id: 6cc179f9dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いないな | 作成日時:2016年6月23日 18時

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