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素晴らしく最低なこの世界.9 ページ9

 
 
 
「先輩、お疲れ様でした。」


「あー、待て待て。」


午後10時前…
朝のバイトとは別の居酒屋でのバイト…

挨拶して帰ろうとすると、先輩に呼び止められた…


「何すか…?」


「また痩せたんじゃないか?
ほら、これ家で食べろ」


と、渡されたのは焼き鳥の詰め合わせ。
いつもの残り物だ。


「ありがとうございます!」


じゃーなと、先輩に笑顔で見送られた帰り道に
俺は渡された包みを見て嬉しくなった。



「おーい、何ニヤニヤしてんのー?」


と、突然俺の帰り道の途中で、数人の同年代くらいの男が出てきた…


「この間、お前に奪われたカツアゲの収穫…
今ここで返してもらおうか…?」


片手にバット…
人数は3人…

他人から取った金をその後奪った俺から取り返そうなんて、図々しい…
これだからバカは…


「人から奪った金を、お前らから奪った俺。
同じ事しただけだ。」


「言い訳か?あーん!?」


一人がバットを振り上げて走ってきた…
今日は夕飯がある…

ここで相手にして、夕飯をダメにするくらいなら
俺は逃げる……!!


と、道を塞ぐ3人の不良がいる方向とは逆に走った。
かなりの遠回りになるが、帰れなくもない。


「待ちやがれ!!」


お決まりの台詞は無視し、俺は走る。
俺は特別目立つ恰好をしている訳じゃない。

髪を染める金なんてないし、寧ろ切る金にも困っている。
なのに、いつもこうして夜中のバイトが終わると見つかる…

 


こういう所を店長とかに見られたら…
またクビだな…

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優乃(プロフ) - お父さん最後の最後にとてもいい人で涙してしまいました…とっても好きですこの作品 (2017年3月14日 2時) (レス) id: 125a7385c7 (このIDを非表示/違反報告)
夜深 - すごい感動できる作品ですね! 続編のことまってます! (2016年8月15日 14時) (レス) id: ced2c79383 (このIDを非表示/違反報告)
黒闇(プロフ) - 素晴らしい作品です!是非、続編お願いします! (2016年6月27日 22時) (レス) id: 55dddb2e65 (このIDを非表示/違反報告)
沙夜(プロフ) - 完結おめでとうございます!!続編楽しみにしています!! (2016年6月26日 17時) (レス) id: 236ae9874e (このIDを非表示/違反報告)
朱白雪(プロフ) - 完結おめでとうございます!!続編期待してます!! (2016年6月25日 14時) (レス) id: 78c8136147 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いないな | 作成日時:2016年5月21日 14時

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