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素晴らしく最低なこの世界.24 ページ24

 
 
 
「ごちそうさま……でした……」


とても美味しかった炒飯…
結局食べちゃったなぁ…美味しかったけど。


てゆーか…今、あれからどれぐらいだ?
そろそろ帰らねぇと不味いんじゃ……


「おい………お前………」


「え…?あ、なん…ですか?」


「髪……長いな…」


後ろで髪を触られてる感覚がする…
何か、恥ずかしいな

俺は、髪切らねぇから、伸びっ放しだし……
と、少しうつむくと、後ろでなかはらさんが何か小さく呟いた…



「………手前も黒か…」


「え……?」


黒……?って、何が…?


「いや…職場の同僚つーか、相棒なんだがな…
いっつも人を馬鹿にしたような笑み引っ提げて…
クソムカつくが、実力がある分またムカつく…」


「は、はぁ…」


「まぁ、ソイツも髪が黒色でな…
少し思い出しただけだ。」



「そう…なんですか………
あ……そう言えば…なかはらさんは…何のお仕事を…?」


単純に気になる疑問をなかはらさんに聞くと、なかはらさんは珍しく口籠もった…


「あ?あー…………取り立て屋?みたいな、もんだ。うん。
まぁ、気にすんな、気にすんな。」


「とりたてや……」


不味い質問…しちまったのかな…
やっちまったな…

話題変えよ。


「あの…なかはらさん……
俺…そろそろ帰らねぇと…」


「……………そうか…
ちょっと待ってろ。今日も外は寒いからな。
俺の古い外套がまだある。」


「え?え、俺、大丈夫ですよ!?」


玄関で待ってろ!と、指示されて…
俺は、何も言えなくなった…

仕方ない…従うしかないだろう…



なかはらさんって…何であんなに優しいんだろう…

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優乃(プロフ) - お父さん最後の最後にとてもいい人で涙してしまいました…とっても好きですこの作品 (2017年3月14日 2時) (レス) id: 125a7385c7 (このIDを非表示/違反報告)
夜深 - すごい感動できる作品ですね! 続編のことまってます! (2016年8月15日 14時) (レス) id: ced2c79383 (このIDを非表示/違反報告)
黒闇(プロフ) - 素晴らしい作品です!是非、続編お願いします! (2016年6月27日 22時) (レス) id: 55dddb2e65 (このIDを非表示/違反報告)
沙夜(プロフ) - 完結おめでとうございます!!続編楽しみにしています!! (2016年6月26日 17時) (レス) id: 236ae9874e (このIDを非表示/違反報告)
朱白雪(プロフ) - 完結おめでとうございます!!続編期待してます!! (2016年6月25日 14時) (レス) id: 78c8136147 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いないな | 作成日時:2016年5月21日 14時

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