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「玉!Aをあまりイジメんなよ」
「えー!いじめてないよ?」
「いじめてるだろ!」
宏光が私の手を引っ張って、後ろからギュッて抱きしめる。…まってもう、キャパオーバーだよ私。
「玉が可愛らしいって言ったのが嫌だって素直に言えばいいのにね」
「…藤ヶ谷てめえ!」
「ははっ、本当に分かりやすい」
「Aちゃんも顔真っ赤だー!可愛いー」
「ニカ!可愛いって言うんじゃねえ!」
皆が私たちを冷やかす。
鈴木くんにも見られてるなんて…先輩としての威厳が!
『宏光、恥ずかしいから離して』
「むーり」
『鈴木くんが見てるから!』
「えー?俺らはいいの?」
『玉森くん達も嫌だけど!鈴木くんの方が嫌!』
「Aさーん。もう先輩としての威厳ありませんから平気ですよー!」
『もう!鈴木くんってば!』
考えてることまでお見通しなの…?あり得ないもう。
皆でガヤガヤしてる中、トントン、と扉の叩く音がする。
『宏光!離して!』
「いや」
離すどころか、更にぎゅーって抱き締める宏光。
「皆さん、そろそろ着替えお願いします」
「はーい」
マネージャーさんは私達を見て、ふふって笑うと会釈して部屋を出た。
「マネージャー公認だね」
「Aちゃんいい子だもん」
「宮田着替えに行くぞ」
「玉!待ってよ!」
「Aちゃんライブ楽しんで!」
「またね!」
「おい!置いて行くなよ俺を!」
宏光は私をぱって離して、Aまた後でな!って走って行く。なんか…台風の目だった気分。
鈴木くんが僕らも行きましょうって涼しい顔で言う。
廊下に居たマネージャーさんに声を掛けると、席案内しますねって連れて行ってくれた。
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「いや〜キスマイさん凄かったですね…」
『楽屋とは大違い』
前回見に来た時は落ち着いて見られなかった。
今回は今回で隣の鈴木くんがうるさかったけど、前回よりはしっかり見れたかも。
私がデザインした衣装も自分で言うのはなんだけど、やっぱり皆さんに合っている。辛かったけど、この仕事受けて良かったと改めて思った。
スタッフさんに連れられて、また皆さんの楽屋に行く。迷惑だから大丈夫ですって言ったけど、北山さんに連れて来いって言われててって。スタッフさんも大変だな…。
「Aちゃーん、すずっきー!」
『玉森くん!お疲れ様!素敵だったよ』
「本当に素敵でした!」
「2人ともありがとう!」
髪が濡れたままの玉森くんが、こっちに来る。…色気。
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ちび - でもいつかね。幸せになって欲しいですわ⚪︎♡ (2023年2月16日 15時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
ちび - めっちゃ良かったです、永遠なんて無いだから時間を大切にしようと思うんです、アイドルだって1人の人間ですもんね。何もしてやれないし、なヤキモキしてるミツめっちゃ可愛い買ったです。今はね、もう少しアイドルでいて欲しいな思いますね。。 (2023年2月16日 15時) (レス) @page39 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナシ | 作成日時:2022年1月25日 23時