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『って事で、大阪ラストの日に行く事になった』
「マジかよ!」
あの鈴木だろ?背の高いやつって手を伸ばして、こんくらいのさって表してる宏光。私の話に反応して、キッチンまで走ってきた。火を使ってる私に抱きつくと怒られるからって、料理中は最近キッチンに近寄らない。
「コネチケって…どっからだ?」
『それが教えてくれなくてさ』
「変だなそれ」
『まあまた今度聞いてみるけど』
「てか鈴木から貰わなくても、俺があげるのに」
でも来てくれるのか〜嬉しいなって笑う宏光。…可愛い。
「しかも大阪公演の前日からって3泊4日?俺らも前日入りだから…一緒に行っちゃう?」
『馬鹿なの?』
「嘘だよーだ。てか大阪3日間観に来いよ」
『無理よ、夜まで仕事だし、終わってからもどうせ飲みに誘われるから』
「じゃあホテルだけでも来い」
『それも無理。もうホテル取ってあるし、諦めて』
はーー何でだよって拗ねる。最終日は見に行くから、ね?って何とか宥めた。
まったく、歳上はどっちよ。
「まあいいけどさ、鈴木と3泊4日だろ?同じ部屋なんて事ないだろーな」
『あるわけないでしょ』
「隣か?」
『隣じゃない?』
「だめだ変更してもらえ」
『いやいや、鈴木くんは私に手なんて出さないって』
まあ確かにあいつはAに興味なさそうだしってゴニョゴニョ言ってる。それはそれで腹立つけども。
結局不満げな顔をしながら、まあ大丈夫か、なんて呟いた。
『あ、また Don't wanna die やるの?』
「やるけど」
『あれ演出変えられないの?落ちるの結構心臓に悪いんだけど』
「ははっ、変えられねーよ」
あんな高いところから落ちて、羽が舞って。
赤いライトで照らされてるからか、少し怖く感じる。
「じゃあ最終日はAだけ想って歌うわ」
『……』
「え、何、不満?」
『…あれ私に向けてじゃないの?』
「そうだけど」
『なら毎公演…私だけに向けて歌ってよ』
だーーって宏光が頭を抱える。
そのあとスンっとしたと思ったら、無言でキッチンに入ってきて勝手に火を止めた。
『え、なに…わ!』
「腹減った」
『だから今作って…ちょっとおろしてよ!』
「A食うわ」
私を担いで寝室に入る宏光。
あー…もうこうなったら、逃げられない。
『…だから宏光のホテル行きたくない』
「え?俺が襲うから?」
『出張中毎日なんて耐えられないもん』
「ふふ、確かにな」
ま、今はいただくわってそのまま食べられた。
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ちび - でもいつかね。幸せになって欲しいですわ⚪︎♡ (2023年2月16日 15時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
ちび - めっちゃ良かったです、永遠なんて無いだから時間を大切にしようと思うんです、アイドルだって1人の人間ですもんね。何もしてやれないし、なヤキモキしてるミツめっちゃ可愛い買ったです。今はね、もう少しアイドルでいて欲しいな思いますね。。 (2023年2月16日 15時) (レス) @page39 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナシ | 作成日時:2022年1月25日 23時