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『興味ない…っていうか、まあ確かに興味ないかも』
「今目の前に2人のジャニーズ居ますけどー!」
玉森くんもモグモグしながら言う。
『…なんかすみません』
「いや全然いいのよ。むしろ、騒がれるよりやり易いしね?」
「まあね〜。もう少し騒いでもいいと思うけど〜」
北山さんは少し苦笑いをした。
やっぱり芸能人って私生活から大変なんだろうな。
玉森くんが店員を呼んで、生3つお願いします、と頼む。
「あ、そもそもイケメンに興味ないとか?」
『え?』
「確かに!Aちゃんイケメンに興味がないから、ジャニーズも別にって感じなんじゃない?」
イケメンかあ。
……まあ、あまりいい思い出はないけど。
『別に興味ないわけじゃ…ないと思うけど』
「じゃあさ、ジャニーズだったら誰の顔が好き?」
「お、良い質問だね玉森くん?」
「ふふふ、答えてAちゃん」
『え〜…あ、藤ヶ谷さんとか』
2人が固まる。あれ、同じグループじゃない方が良かった?
「え、ガヤ?」
「よりによって藤ヶ谷?」
『好きというか…綺麗なお顔だなっていうか』
「ミツの事知らなかったのに、ガヤは知ってるんだー」
「確かに…思ったよりダメージ大きいわ」
北山さんがしょんぼりした。…他の方の名前出した方が良かったパターンか。
『一度だけ、藤ヶ谷さんと話したことあって』
「えー!いつ?」
『高校生の時に、玉森くんを正門で待ってた藤ヶ谷さんに話しかけられたの。玉森知ってる?って』
「え、そうなの?」
『そう。それで、知ってますよって答えたら、まだ居る?って聞かれてね。知らない人に教えちゃいけないと思って、分かりませんって答えたら、そっかって微笑まれたっていう』
「玉、お前のせいじゃねーか!」
北山さんは玉森くんをジトっと睨む。
「えー、じゃあミツは?見たことない?」
『え?北山さん?』
「ちょ、玉。余計なこと言うな」
「えーけち」
「ばーか。あ、ほら丁度ビール来たぞ」
ありがとうございます、と店員さんから受けとる。
そこでこの話は終わってしまった。
その後2時間くらい飲んで、玉森くんが寝てしまい、お開きすることになった。
レジに行きお金を払おうとすると、もう会計済みと言われてしまった。今の状況じゃ玉森くん払えないし…北山さん?
外に出てタクシーを待ってる2人に声をかける。
『北山さん』
「んー?」
『お会計いくらでしたか』
「え、いいよいいよ。あ、タクシー」
手を挙げる北山さん。
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作者名:ナナシ | 作成日時:2021年12月16日 17時