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「では、お疲れ様でした」
「お疲れ様でした!」
専属デザイナーさんが居なくなり、6人と私だけになった。皆疲れたー!って伸びをする。この打ち合わせの前にも、ライブの打ち合わせをしていたらしい。長いこと座るのがキツいだとか。
「今日も長かった〜」
「じゃあ帰ろうぜ」
「俺も帰るわ」
二階堂さん千賀さん、横尾さんはまたね〜と私に手を振り部屋を出て行った。
「Aお疲れ様」
『お疲れ様です』
「おいまだ敬語取れねーのかよ」
『…分かったよ』
「あはは良かった」
「お疲れ様です」
「あ、ガヤさん!」
玉森くんと話してた宮田さんが、入ってきた藤ヶ谷さんを見て立ち上がる。ごめん、仕事長引いたわ、ってマフラーを外した藤ヶ谷さん。やっぱり綺麗な顔をしている。
「あれ?この方は?」
『あ、初めまして。菊坂株式会社のAAと申します』
「あ、Aさん!聞いてたよ。宜しくね」
『宜しくお願い致します』
また堅い〜って玉森くんが私に言う。うるさい。
「あ、Aちゃん。初めましてじゃないって話してあげなよ」
「え?俺ら初めましてじゃないの?」
「え!何その話ー!」
藤ヶ谷さんと宮田さんは驚いてる。
『いやそんな話すようなことでも』
「いいじゃんー!ほら、ガヤがたまーに俺のこと高校に迎えきてくれてたでしょ?その時にガヤね、Aちゃんに話しかけてたらしいよ!」
「え、本当?」
ごめん俺覚えてないな、って苦笑い。当たり前だ。
「だからAちゃんがかっこいいって思うジャニーズはガヤなんだって!」
『あ!余計なことまで!』
「マジで余計だぞ玉!」
だから、の繋ぎ方間違ってるよ!って叫びたい。話の流れがあって、藤ヶ谷さんをかっこいいって言ったのに!って叫びたい!
宏光も玉森くんに注意する。
「あはは、まじ?嬉しいな」
『え、あ…えっと、』
「ありがとう、Aさん」
私の側まで来て、ふわっと微笑んだ。うわ…いい香りする。
「あー!Aちゃん顔赤い!」
『え!うそ!』
「ふふ、可愛い」
「藤ヶ谷てめえー!」
「ガヤさんって本当に意地悪〜」
ふふ、可愛い。だって!藤ヶ谷さんの笑った顔の方が可愛いです、って言いたい。
何故か怒る宏光と、茶々を入れる玉森くんと宮田さん。
「藤ヶ谷分かってんだろーな!」
「分かっててやったんだよ?」
「尚更ダメだ藤ヶ谷!」
あははって笑う藤ヶ谷さん。よく分からないけど、仲がいい事は分かった。
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作者名:ナナシ | 作成日時:2021年12月16日 17時