みつの夏

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次の日。


夕方になっても北山くんは現れない。
花火しようって言ってたし、来ると思ってたのに。


ひとりで過ごす休日が久しぶりすぎて、何をしていいかわからなくなってしまって。



北山くんは合鍵持ってるし、ちょっと出かけよう！






街をブラブラしていると、


「あれ？北山くん？」


でも。
隣には女の子。


なんだ、デートだったのか。
それなら言ってくれればいいのに。




いいなー、若くてかわいくて。
北山くんの隣に並んでいるのがお似合いな女の子。




チクン。


胸の痛みになんて気づかないフリをして。


「帰ろう。」









月曜日。

結局、あれから北山くんは来なかった。

太輔のこと気にしてくれたのかなって思ったけど、
付き合ってもないのに連絡するのも違うかなって思って。


実際、北山くんもデートしてたわけだし。

セ フレなんてそんなもんかな。



ピコン


［今週、どこかで会えないかな？］


太輔からだ。


［木曜日はどう？］


もう、北山くんは家に来ないかもって思っているのに。
なんとなく金曜日を外してしまう。

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