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百二十八話 ページ43

「なぜ来た。いいとこだったのに」


黒尾「変な意味に聞こえるからやめろ」


そういや、さっきから足元がそわそわする。


「あれ。私着替えたっけ」


服を見ると、白いフリルのワンピースになっていた。


赤葦「似合ってる」


「え!そうかな…えへへ……じゃなくて!」


一回落ち着こう。


黒尾「?どうした」


「着替えた覚えないんですが…」


そう。


日向に運ばれて、ここに来て…。


で、それから覚えてない。


黒尾「あー。それなら俺やっといたから」


「さらっと言うなぁああ!!」


赤葦「Aドードー…」


赤葦は慌てて私たちを落ち着かせた。


「ご、ごめん。ていうかここどこ?」


黒尾「俺たちの隠れ家…って前も来ただろ」


「あーいや、そうだけど…こんな部屋あった?」


疑問に思っていると赤葦が口を開いた。


赤葦「ここはAの部屋だよ。倉庫だった部屋を綺麗にしたんだ」


「へぇ〜!ありがと!」


赤葦「やったのは日向達だから、お礼後でしてあげなよ」


「うん。おっけー」


私、普通にもうここにいていいのかな…。


黒尾「なぁ。お前母親殺したのか?」


鉄朗はいきなり、空気を乱した。


「…え?」


黒尾「だって、服にすげぇ血がついてたし…」


「っ…そうだよ。殺したよ」


嘘をついたってしょうがない。


黒尾「お前の母親、銃で撃たれ痕跡があって、そのまま燃えたらしいけど…お前がやったんだな」


「何でしってるの?!」


黒尾「知り合いの警察が言ってた。あ、でもお前のこと疑ってねーから安心しろ」


やっぱり、死んじゃったんだ…。


「鉄朗のだよね。ごめん。返すよ」


私は鉄朗に銃を返した。


黒尾「ありゃ…?俺銃貸したっけ」


鉄朗は首をかしげる。


「ホールにいたときに、一応もってけって貸してくれたじゃん」


鉄朗はそういやそうだったなと言って笑った。


「ごめん。こんなことに使って…」


黒尾「いや全然。こうなると思ってた」


「…へ?」


なんで…?


黒尾「なんとなく。勘だ」


鉄朗はそういって、ニカっと笑った。


「……」


その時の鉄朗の表情が寂しく感じた。

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- ちょっとまてやっ!!とうもろこしって食い物なんか?← てかケンメァァァァァァ!! (2015年12月28日 20時) (レス) id: c0790d8092 (このIDを非表示/違反報告)
ダークエンジェル(プロフ) - 雨猫(漢)さん» 飲めないこともないですよねwwあー焼きとうもろこし食べたくなってきたwこれからも頑張ります!! (2015年12月25日 20時) (レス) id: 093a90d119 (このIDを非表示/違反報告)
雨猫(漢)(プロフ) - コーンポタージュに醤油ww私もやったことがあるので吹きましたw確かに焼きトウモロコシですwwwこれからも応援してます! (2015年12月25日 16時) (レス) id: 7f0e71d19e (このIDを非表示/違反報告)
ダークエンジェル(プロフ) - 排球の世界でしか生きられない((殴さん» え。マ、マジですか?!やべぇ…めんどくせぇ…←そのうち直しておきます!ありがとうございます!! (2015年12月24日 12時) (レス) id: 093a90d119 (このIDを非表示/違反報告)
ネコカノ@ムリゲーハパス - 「っ……悲しいだろうが…。」←…アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ヤ・ク・サ・ンオカンだ! ダークエンジェルさん、更新頑張って下さい! (2015年12月24日 9時) (レス) id: c1df8f5f05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ダークエンジェル | 作者ホームページ:http://kurorikon  
作成日時:2015年12月4日 18時

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