誘拐されました2【第三体育館組】

七十七話 ページ39

「どうしたの？？おーい」


赤葦はぼーっとしてから苦笑いをした。


赤葦「いや…俺何かがいいのかなって」


「ん？それってどういう」


赤葦「いや、何でもない。はいはい口開けて」


「赤葦、歯医者さん見たいwwって熱っ！」


赤葦は早くしろと私の頬にたこ焼きを当ててきた。


「やけどする！」


赤葦「いや。口ここかなーってw」


「むっ。ケチだなぁ！開けるよ！」


私が口を開けると、赤葦はたこ焼きに息を吹き掛けてから私の口に入れた。


「あふっ！美味しい」


赤葦「俺に食べさせたときフーフーしてなかったから、俺の方が熱かったよ。絶対w」


「あ、ごめんww」


赤葦「そろそろ食べ終わるし、次行こうか」


「うん！近いところ…」


赤葦「あ、でもそろそろ時間もないし…。お土産屋さん見てから、最後に観覧車のろ？」


「？なんで最後？？」


赤葦「だって夜は眺め綺麗じゃん」


「そっか！！」


赤葦「でも、かなり並んだせいであまり回れなかったね…。ごめん」


赤葦は悲しそうに言った。


「へ？！いや！全然平気！赤葦と今日遊べたことだけでも、とっても嬉しいよ！！」


何か、変な意味に思われるかも知れないけど


合ってるんだよね。それはそれで。


赤葦「…そうか。ありがとう」


「それじゃあ、お土産屋さんいこっか！！」


赤葦は私を見て、笑顔をみせた。


赤葦「うん」


赤葦のその笑顔で私の心臓が高鳴った。

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