キヨ王との日常【ヒジキ】 (ページ11)

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第9話ページ11

朝、目が覚めると空は暗かった。

4時半。

昨日は成人パーティーをして、その後はすぐに寝てしまった。

『楽しかったな…』

思い出すだけで笑みが零れる。

『あれ………？』

ネックレスどこいったんだろう…
私は首元に手を当てる。

『ない』

昨日はお風呂に入らず寝たし、それにネックレスも外すのわすれていた。

『ど、どこ…』

私はベッドの上を探した。

ない…。

ベッドの下には何も無かった。

私はもしかしたら昨日外したかも。と思い私は机の上とかも探す。

『ないな……』

私は床にぺたんと座ってしまった。
どうしよう。

悩んでいると…部屋が真っ赤に染まった。

私は咄嗟に窓の方を向いた。

息を呑んだ。

『朝焼け…だ…』

山からの日の出。
湖は反射でキラキラしている。

綺麗だ。

私は、ベランダに出てずっと眺めていた。

そして思い出した。

『あ…昨日確か……』

私はポケットを探った。

手を開くとピンクの石が埋め込まれたハート型のネックレスがあった。

『あ、あった…』

何でこんなに探し回ったんだろ

自分でも笑ってしまった。

でも＿＿本当に見つかってよかった＿＿＿。

＊＊

『おはよー』

って誰もいないじゃん。
そりゃそうかまだ５時半だ。

私はダイニングへ入り挨拶をした。

いつもはキヨが隣にいてキスするのだが…私が早く起きたからきっとキヨも今日は自分の部屋だろう。

あ……いいこと思いついた

＊＊

『失礼しまーす』

私はキヨの部屋へ行った。

おぉ爆睡中！

私はキヨのベッドへ入りキヨの胸に顔を埋めた。

ドキドキする。

でも、キヨの心拍は通常で…

私だけ恥ずかしいことしてるみたいでなんか…

『うぅ…』

いつもよりもドキドキする！！
私は耐えられなくなりベッドから出て降りようとしたら

キ「んん…」

手を引かれた。

『わっ』

どうにか体制を整えようとしたけどキヨは更に引っ張って
ベッドの上にまた寝転んでしまった。

そしてキヨはぎゅーと抱きしめてきた。

キ「ん…あったかい」

キヨ…起きてはないんだ…

『キヨ…ごめん、ちょっと自室に…』

離れようとしたがキヨは更に抱きしめてきた。

『き、キヨ！苦しぃ』

私は軽く胸板を叩く。
すると力が緩んだ。

今のうちに…

『じゃあね、キヨ』

私は自室へ戻った。
＊数時間後＊

「うわぁぁぁぁわかんねぇよ」

という叫び声が聞こえたから私はキヨの部屋を除いた。
何も無かったらしいけど…顔が真っ赤だった。
あの朝焼きぐらい。