私を見てほしい。【番外編】

かえられないもの9 ページ26

めぐみside
病室

　
中也「嬉しかった。まだ此処に来てそんなに経ってねェ手前ェにそこまで想われてたんだって。でもこれからは無茶すんじゃねェぞ。」
　
　
　

その言葉に拳を握り締める
　
　
　

「でも守り切れなかった。......私、強くなります。強くなって中也さんの傍で守らせてください。」
　

彼は私の頭をクシャクシャに撫でた
　

中也「言っておくが、俺が手前ェを守るんだ。分かったか？」

「...。」
　

両方の頬をつねられる

　
中也「上司命令。返事は？」

「......ふぁい。」

中也「よし。」
　

また彼は私の頭を撫でた
　
そのままベッドに身体を戻す


中也「あー眠ィ...。」

「今まで寝てたのに、ですか？」

中也「しょーがねェだろ...。そうだ、頭撫でてくれよ。いつか手前ェにやってやったようにな。」

　
彼はそう言って私の手を掴み、自分の頭に載せてきた

そのまま撫でてあげる

そのうち自分もうとうとしてきた
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

「わっ！」
　
　
　
突然、腕を引かれたと思ったら、中也さんの腕の中
　
　
中也「手前ェも寝てねェだろ。身体も冷てェしよォ...。」

「中也さんはあったかいですね...。」
　
　
　
　
　

恥ずかしくて、しばらく腕の中で抵抗した私だったがぬくもりと睡魔に負け、そのまま彼に身体を預けた
　
　
　
　
　
　
　
　

中也「“俺を守る”...か。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
好きな奴のことぐらい守らせろよ、ばーか...。」


＊＊＊＊＊

中也さん、積極的だわ...。


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ちなみに次回は太宰さんとあの場所のお話です(*´艸`*)

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