私を見てほしい。【番外編】

かえられないもの8 ページ25

めぐみside
病室

　
誰かに頭を撫でられる

この手は...

　

「お父さん...。」
　


目を開ける

私はどうやら寝ていたらしい

目の前には私の頭を撫でている中也さん

　
　


　
ん？
　
　
　
　


中也「よォ、元気か？」

「...。」
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
中也「......言っておくが、幽霊じゃねェぞ。」

「...。」
　
　
　
　

　
　
　

　
　
　

「中也さんっ！！」


そのまま彼の腰のあたりに抱きついた


中也「いってェ！！！！」

「す、すいません！！！！」


すぐに離れる

思わずやってしまった

　
「あの...身体の方は...？」

中也「もう平気だ、手前ェがついててくれたらしいな。」

「良かった...。」


涙が出てくる


中也「またそんな泣くんじゃねェよ...。ほら。」


そんな彼は私の涙を拭ってくれた

席を立ち、頭を下げる


「本当にすいませんでした。私の情報不足といい...あの時、1人で前線に行かなければ...中也さんがこんなことに...。」

中也「それは違ェよ。」

「？」

中也「先刻、手前ェが起きる前に太宰の野郎が来てな、全部聞いた。俺の部隊に危険が迫っていたこと、それを知った手前ェが姐さんたちの制止を振り払って前線まで来たって。」


あ...だから私の肩に太宰さんの外套が...


中也「俺に危険が迫ってるって知らせに来たんだろ？」
　

その言葉に頷く


中也「嬉しかった。まだ此処に来てそんなに経ってねェ手前ェにそこまで想われてたんだって。でもこれからは無茶すんじゃねェぞ。」

　

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字数やばいので2つに分けます！！

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