私を見てほしい。【番外編】

再び地を歩く2 ページ3

織田作side

今日は非番である俺とめぐみでフリイダムを尋ねる予定だった

それをおやじに電話で伝えると、ついでに買ってきてくれと電話口から次々と食材の名前が

思わずため息をついてしまったが、幸介たちにお菓子を買って行ってやるところだったし、寄りたいところもあった


　

買い出しを終えた俺たち
　
たわいのない話をしながら1軒の店の前に足を止める
　
此処で待っててくれ、とめぐみを店の前に残しそのまま中へ

店員に名前を告げると、店の奥からあるものを持ってきた

それを確認し、ついでにラッピングもお願いする

そして店に掛けられているカレンダーを見た

まだ目的の日まで1週間
　
　
　
「少し早かったな...。」

　
　
会計を済ませて品物を受け取り、店を出るときだった
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
＿＿＿＿＿＿＿異能力「天衣無縫」
　
　
　
見えた
　
　
青信号で横断歩道を渡る男の子に突っ込む1台のトラック
　
その子を突き飛ばし、トラックに跳ねられ地面に叩きつけられるめぐみ
　
そんな彼女の周りには血だまりが広がる
　
　

そこで映像が途切れた＿＿＿

　
　
「っ！！」


弾かれるように店を出る

店の前にいたはずの彼女の姿はなく、袋の中身が散らばっていた

その瞬間、聞こえたのは映像での衝撃音と人々の悲鳴

店の前の道路に目をやる

そこにいたのは
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　

　
泣きじゃくる男の子と
　
　
血だまりの中でぐったりと倒れているめぐみの姿だった

　


　

　
　
　
　
　
「めぐみっ！！」

　

急いで駆け寄り、名前を呼ぶが反応はない

止血を試みるが、持っていたハンカチはみるみる赤く染まる

彼女の身体がだんだんと冷たくなっていくのを感じた


めぐみ「お...だ、さく...さ......。」


しばらく名前を呼び続けていると、彼女がうっすらと目を開けた


「しっかりしろ！！大丈夫だっ！！救急車は呼んだから、そのまま意識を保て！！」

めぐみ「あの、子は...？」


途切れ途切れ、俺にそう問うめぐみ

彼女が庇ったあの男の子のことか


「無事だ、だからお前もっ...！。」


彼女の手を握り、あの子の無事を伝える


　


　

しかし

　

めぐみ「そ、う...よかっ、た...。」


　


　


　

　


彼女はそうつぶやくと、再び目を閉じた

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