私を見てほしい。【番外編】

再び地を歩く10 ページ11

中也side

太宰が突風にあおられた

彼奴の身体がゆっくりと後ろに傾く
　
　
　
　
中也/織田作/めぐみ「太宰/太宰さんっ！！」
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
その瞬間、めぐみが走り出し、とっさに太宰の手を引っ張る

そのまま2人は俺らがいる方に倒れこんできた
　
　
　
　
...ん？“走り出した”？

　

　
めぐみ「もう、危ないじゃないですか！？」


ぷんぷんと太宰を叱るめぐみ
　
それを見た太宰は黙って彼女の顎を掴み、顔を近づけていく
　

　
...は？
　

　
途端、彼女の顔が赤くなり
　

めぐみ「きゃあああああああああ！！！！！！」

太宰「ぐへっ！」

　
そう叫び、太宰をはねのけ立ち上げる
　
　
　

...ん？“立ち上がる”？
　



「手前ェ...それ。」

太宰「ふふ、大成功。」

めぐみ「...。」
　
　


　
　
　

　
　
　
めぐみ「何ですか！？落ちようとしたりしたのはわざとですか！？！？」


その言葉の意味に気づき、顔を赤らめて怒るめぐみ
　
　
　

　
　
　
それから数日間、太宰は彼女に口をきいてくれなかったらしい
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
その後、あんなこと(＝顎クイ)をしやがった太宰を俺がしばいてやったのもまた別の話


織田作「まぁ、良かったじゃないか...。」

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あれ？織田作の出番...(笑)

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