□six ページ7
ー………
「やっと会えたね」
そう誰かが話しかける
だが、ハッキリと姿は見えない
『この声どこかで…誰なの…?』
私が問いかけるとその影は
だんだん小さくなっていく…
『やっ…!待って!行かないで!』
ー…
『んー…んぅ……夢…か…』
窓から漏れる太陽の眩しさに思わず目を擦った
夢のせいなのか、欠伸のせいなのか
目元が濡れていたことに気がつく
『なんだか…懐かしい香りがしたなあ…』
ふと時計を見るとお昼の12時
重い頭を抱えながら周りを見るも有美はいない。
帰ったのだろうか…と思いながら
iPhoneを手に取るとLINEが入っていた
有美用事があるから先に帰るね〜!
本当に久々楽しかった!また呑もうね〜
それと、なんかあったらいつでも相談してね。
私はAの味方だから。親友、舐めんなよ!笑
最後の文面に思わずふと笑みがこぼれる
有美が友達で改めて幸せだと感じた
Aめっちゃ楽しかった!色々本当にありがと;ω;
次はイベントの日かあ
潤くん本当にやばいからね!楽しみにしてて!
そう返信し、机の上にそっと置いた
昨日有美に言われた言葉を改めて思い出す
『強がるのも限界なのかな……』
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作者名:梓音 | 作成日時:2017年4月30日 13時