□thirty six ページ38
私は夢を見ているのだろうか…
そうだ、夢だ
『有美、ほっぺたつねって……いでっ!』
有「夢じゃないんだから(笑)」
達「いや、でもそう思うのも無理はないっしょ」
目の前にはニコニコしながら
私をずっと見つめるじゅんじゅんがいる
すると何かを見つけたように
じゅんじゅんが立ち上がり
福「あれ、この写真に写ってる男の人…」
そこにはまだ幼い私と有美と順一の3人の写真
達「うっわ!諏訪部さんちょー若いじゃん」
福「やっぱそうだよな!でもなんで?」
私は昔から仲が良いことを話した
有「この前もデートしてきたみたいで♩」
『ちょっ、デートだなんてそんな…』
達「お姫様って呼ばれたんだよね?」
『もー!!2人とも恥ずかしいから掘り返さないで!(笑)』
福「ふ〜ん。ベ様が相手だとかなり手強いな…」
達「かなりどころじゃないっすよ(笑)」
『いや、その、お友達としてでも…』
福「ううん、こういう恋の方が燃えるやんか♩
絶対にAちゃん落としてみせるわ」
真っ直ぐな目でそう言われ、私はもう何も言い返せずにいた…
達「俺らやばいことした?(小声)」
有「めちゃやばいじゃん…でもちょっと面白いかも(小声)」
外が暗くなり始めた頃
有「わたし達今から予定あるから先に帰るね〜」
達「またおじゃましにきまーす」
そう言って2人は部屋を出た
私はその瞬間硬直した
部屋にはまだじゅんじゅんがいるではないか…
一気に心臓が跳ね上がるかのように脈が速くなる
67人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:梓音 | 作成日時:2017年4月30日 13時