ただ、ただ、愛おしくて… (ページ25)

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□twenty three ページ25

準備を終えたあと有美が迎えに来た

珍しく。

あの有美が！←失礼

運転が苦手でいつも車を出す時は私が
担当する、させられるんだけども…

『やっぱおかしい！！』

「え！？なに！？」

はっ、ついつい心の声が出てしまった…

『あ、あぁ、ごめん考え事してて(笑)』

「びっくりしたじゃん(笑)」

『ごめんごめん(笑)てかどこ行くの～？』

「んー…どこ行こうか…」

『…え？決めてないのかよ！(笑)』

「いや、ちょっと話したいなってさ」

『なになに～何かあったのかな～？にやにや』

「ふふっ、まあね♩♬」

『話しならとりあえず個室系かな？』

「そだね～、時間もちょうどいいしご飯いこ♩」

その頃時間は18時となっていた

ネットで検索して個室がある場所を予約した

途中有美の運転に
ハラハラしながらも無事に到着。

ある程度注文した後に問い詰める←

『で！！！なに！なに！』

「落ち着いて(笑)」

『だって有美がテンション高いの珍しいもん』

「なにその普段根暗みたいな」

『ちーがーうー！(笑)』

「んまあ…お察しかもだけど彼氏が出来て…」

『！！！！！！！！！』

「何も聞いてないって顔だよね、ね(笑)」

『いや、そらそうだよ！聞いてないってか
昔っから有美の色恋沙汰聞いたことないかも…』

「んー…確かに…Aと再会してからは
そういうの全くなかったってのもあるかな…」

『ほうほう』

「それでさ…付き合ってから知ったんだけど…」

『う、うん』

〝お待たせしました～〟

焦らすかのようにナイスなタイミングで
店員さんが料理を運んでくる

〝ごゆっくりどうぞ～〟

店員さんが出ていくのを有美が確認し
小声で話し始めた

「あの…その彼職業が声優さんらしくて…」

『ふお…』

「そんな感じ…かな？」

『ん、んんん？(笑)んー…名前は？』

「達央さん…」

待てよ…その名前で思い浮かぶのは
1人しかいないのだけれども…

『鈴木達央…？』

「やっぱりわかるんだ…有名な人みたいだよね」

『みたいだよね、じゃなくて、超有名！』

「それで…さ、ここからが本題なんだけど」

『ふ！？今のが本題じゃなくて！？』

「うん、落ち着いて聞いてね、」

『これ以上の本題って逆に怖いんだけど…笑』