□twenty two ページ24
『うーん……』
ただ今私は机の前で正座をしている
あの後有美から古びたメモ用紙を渡された
�犒劼�るかは分からないけど、
やっと渡せてよかった…��
有美が勇気を出して打ち明けてくれたこと、
せっかくのチャンスだと思い
番号を登録したものの…
発信ボタン押せる勇気もなくて
なんだかんだ１時間程葛藤している
会いたい気持ちは山々なのだが
もし繋がって、もし順兄が出たら
何話したらいいのか……悩む
かといって出た瞬間切るのもアレだし…
『はぁ……』
いっそ現在使われておりませんって
流れたら…って思うけどそれはそれで嫌だ
矛盾してる自分に寒気がする
もし出たとしても
覚えてるのかなあ…んーむ…
腕を組み首をかしげてると
ふと着信音が鳴る
『ぬう！？』
思わずふ抜けた声が出た
「もしもーし！」
『もー…びっくりしたじゃん。どしたの？有美』
「あ、ごめん(笑)何かしてた？」
『あー…いや、別に何も特には』
「じゃあちょっと出掛けよ〜！」
『なんか妙にご機嫌じゃない？怖いんだけど…』
「そんなことはいいから(笑)行ける？」
『いいけど寝起きのままだから１時間くれ』
「いえっさー！」
おかしい…有美がおかしい…
こんなにあからさまにテンションが高いとか
ぜっっっっっったい裏がある
まさか結婚しましたーとか？
いや、そもそも彼氏がいるとか聞いてない
何にしてもいつもの有美とは別人
よく分からないけど覚悟はして準備するのだった…
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作者名：梓音 | 作成日時：2017年4月30日 13時
